お菓子教室を多数開催
京都府菓子工業組合青年部
京都府菓子工業組合青年部は10月、11月に計三度のお菓子教室を行いました。
まず烏丸中学にて10月12日(水)に練り切り製の上生菓子を二品、11月8日(火)に和三盆の干菓子の製作を行いました。干菓子は11月12日(土)に同校にて地域の人を招いて開かれる「おもてなし集会」で振る舞われるものを生徒たち自らが製作するとのことで、生徒たちは干菓子の押し加減に苦戦しつつも、食べる人のことを考えながら丁寧に、楽しく作ってくれておりました。しっかりと乾燥させ「おもてなし集会」当日は、大変好評を頂けました。
続いて中京区の西ノ京中学では10月21日(金)に120人の生徒を対象に練り切り製の上生菓子「菊」「桜」の二品製作。こちらは美術の授業の一環としての開催になり、後日の樹脂製ペーパーウェイトのデザインに和菓子の美意識を活かそうという取り組みです。生徒達からは色使いのコツや、デザインの方法など多数の質問がありました。また、デモンストレーションとして多くの上生菓子を職人が目の前で披露し、様々な技法を説明しました。
11月2日(水)には、上京区の同志社幼稚園でお菓子教室を開催。3~6歳の園児約110人とその保護者を対象に、練り切り製の上生菓子を二品、午前中に二回に分けて講習しました。当日は「うさぎ」と「まり」を製作。園児達にも作りやすいよう複雑な工程を減らしつつ、色合いや形は可愛く仕上がるよう工夫しました。
当日の実演では「うさぎ」が出来上がると、園児達からは「かわいい」と歓声があがりました。主催の同園保護者の集まり「すみれの会」の文平千秋会長は「和菓子は子どもも好きで季節や行事の折々にいただいているが、今日は和菓子の文化を知る良い機会となりました。子どもたちも今日を楽しみにしていました」とおっしゃって下さりました。
また関部長は「幼稚園児を対象としたお菓子教室は初めてでしたが、保護者の方々のサポートもあり、子ども達はきちんと作ってくれました。」と挨拶しました。今回のようにお菓子教室は「作って終わり」ではなく、後の子ども達のためになる活動であると思います。多くの子ども達に「知って」「触れて」「活かして」もらえる活動として今後も取り組みにも力を入れていきたいと思います。
京都府菓子工業組合青年部広報・西井一樹