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和菓子屋さんの仕事ってどんなだろう?

~小学生がお仕事体験~

指導に熱が入る組合員 5月11日、12日の二日間。アスティとくしまにて開催された、お仕事体験型イベント『キッズタウンとくしま』に、徳島県菓子工業組合の下部組織である徳島県菓子工業組合青年部が参加しました。

 このイベントは地元新聞社が主催するもので県下から40の企業、団体が出展しています。

 最大の特徴は会場内に保護者は入れず、4年生から6年生までの小学生が自発的にやりたい仕事を選び、会場内で使用出来る仮想通貨を給料として受け取れることです。

 小学生が自発的に選ぶことから、和菓子の体験に興味をもってくれるのだろうか?という心配はありましたが、初日8回、二日目9回の講座は常に定員いっぱいとなりました。

作業中の様子 一講座30分で季節の和菓子を二品を作るのですが、お仕事体験ということもあり手洗いはもちろんのこと手指の消毒、ヘアキャップの着用と学生ボランティアスタッフに促されながら、神妙な面持ちで準備をする児童たち。

 さあ、いよいよ和菓子作りが始まります。講師役の組合員に教わりながら、初めて触る練切の感触に「やわらかい」との声も聞かれました。包餡に四苦八苦するも、組合員に「きれいに包めてるよ」の声に安堵の表情を浮かべる児童も。布を使った茶巾しぼり、三角べらやさじによる成型、箸でのきんとん付け、とまどいながらも作業をすすめる児童たち、どうしても気に入らない箇所も出て来ます。が、そこは組合員が優しく修正。

 そういうなか、印象に残った児童が二人。組合員の指導になかなか的確な作業をする、聞けば「新体操をしています」という。身体を思い通りに動かせるならば、指先も思いのままなのだろうなと、腑に落ちたのです。

 こうして出来上がった製品を手に、「道具がうまく使えなかった」「あんこを包むのが難しかった」と思い思いの感想を述べる児童たちでしたが、その表情には自分で選んだ仕事をやりとげたことへの自信をのぞかせているように見えました。

 この小さな自信の積み重ねが将来の職業選択に役立つことを期待し、菓子業界を目指す子供たちを少しでも増やすためにこのような活動を続けていきたいです。

 文末ではございますが、主催者の方々にはこのような機会をいただけた事に感謝いたします。

 また、今回のイベントに際し、ご尽力いただきました青年部長様、ならびにお手伝いいただいた組合員の皆様、ありがとうございました。

 徳島県菓子工業組合・菓子屋の仕事委員長・清水丈雄

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