各地の菓子店探訪
愛知県菓子店の投稿

株式会社 宇佐美製菓様

繁盛企業訪問

えび一番・わさび村・蜂蜜太郎 今回の繁盛企業訪問は、愛知県の流通菓子を代表する優良企業である、名古屋市の「株式会社宇佐美製菓」をご紹介させていただきます。

 煎油菓子製造会社の中でも老舗である、株式会社 宇佐美製菓 代表取締役社長加藤久宜(ひさよし)様にお話を伺いました。

 先代の宇佐美文雄様が50年以上前に創業され、二代目である加藤久宜様が平成7年11月に入社され、その後、代表権を引き継がれて現在に至ります。

 創業当時から「蜜がけ菓子」を製造し続けていますので、現在の看板商品である「蜂蜜太郎」の前身であり、蜜がけ菓子の代表商品である「カラメル太郎」の製造期間を含めると、蜜がけ菓子の「蜂蜜太郎」は、造り続けて50年以上のロングヒット商品です。

 加藤社長曰く、長い年月を経て、変わったのは商品名だけでなく、商品自体も少しずつ改良されてきたとの事。その50年以上前から守るべきところは頑固に守って、作り続けながらも、改良のため試行錯誤と挑戦は怠らず、日々それを繰り返しながら、少しずつ出来上がった現在の「宇佐美の味と風味と食感」は、他社が真似出来ない「宇佐美のノウハウ」となり、堅持されている事がお話を伺って分りました。

 生地は専門のメーカーから仕入れているそうですが、製造ロットにより微妙に水分量も異なり、同じ生地を使ったとしても、社内での乾燥の取り方や揚げる温度あるいは季節・室内の温度・湿度によっても、同じような膨らみにならない事も多いそうです。また、その膨らんだ原料の状態に合わせた蜜がけ・乾燥・温度・時間等の調整は、一朝一夕に真似出来るものではない事がよく判りました。だからこそ今日現在の株式会社宇佐美製菓であると納得してしまいました。

 余談となりますが、宇佐美製菓のお菓子の取り扱いのある、名古屋の菓子卸問屋の方と消費者からのお便りを一部、ご紹介させていただきます。菓子卸問屋の方曰く、「宇佐美製菓の商品は、値崩れしないので、強気で商売が出来るから有難い」との事。また、「蜂蜜太郎」だけでなく、「えび一番・わさび村」も一度買ってくれたお客様はリピート発注の確率が非常に高く、気付けば定番商品として「ひとり立ちしている商品」だとの事。ある消費者のお便りには、「コロナ禍では家に居る事が多くなり、おやつには蜂蜜太郎を皆で食べたいです。是非スーパーにたくさん入荷して下さいね」と激励のお便りが届いていました。

 このように、宇佐美のお菓を食べたいと思われる消費者の方や、食べても飽きが来ないといった内容を読んでいると、宇佐美のお菓子に皆さん良い意味で病みつきになるくらいに愛されているお菓子である事を確信しました。

 どうか今に留まらず、今後も少しずつ改良を続ける宇佐美の蜜がけ菓子は、蜂蜜太郎と共に今後もファンを作り続けて離さない、なくてはならない蜜がけ菓子を作り続けて欲しいと切に願った宇佐美製菓の会社訪問でした。

 愛知県菓子工業組合・伊藤寿朗

店舗データ

株式会社 宇佐美製菓外観
〒454-0053
名古屋市中川区外新町4-23
TEL.052-351-4716

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