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もち米契約栽培とインボイス研修

供給契約調印式 このほど山口県菓子工業組合はJA山口県ともち米の供給契約を締結しました。毎年7月の恒例行事となった契約調印式は安定した価格で組合員に安全な山口県産のもち米を確保したいという組合の思惑と、もち米の消費と価格が低迷する中、安定的な取引を望む生産者の思いが一致し、2003年から行われています。

 この日の契約調印式には生産地である山陽小野田市を仲介役に、生産者代表、JA関係者、山口県菓子工業組合関係者が出席しました。今年度の契約数量はミヤタマモチ1062俵(前年比101%)、ヒヨクモチ148俵(前年比107%)となりました。

インボイス制度に関する研修会 小田山口県農業協同組合宇部統括本部長は「今年は順調に生育していて収量も期待できる。消費の減少や肥料価格の高騰など環境は厳しいが、南高泊干拓地を安定的かつ継続的な供給が可能な生産拠点にしていきたい」と挨拶されました。当組合、岡野副理事長は「高品質で安定したもち米の供給に感謝している。依然としてコロナ禍で業界の先行きは不透明であるが菓子の消費が増えるよう努力しているので、変わらない支援をお願いしたい」とお礼を述べ、生産者の紹介とJA担当者の経過報告、市からは「活力ある農業の推進に取り組んでいく」との言葉で調印式を締めくくりました。

 菓子組合は餅米のさらなる普及に努めることを約束し、契約栽培20年を迎えるゆるぎない信頼関係はコロナ禍でも崩れることなく継続していきます。

 また、中央会の専門家派遣事業を利用し、令和5年10月から実施されるインボイス制度に関する研修会も実施しました。これは菓子の製造販売に特化した内容で、免税事業者が課税事業者となるべきかの経営判断の選択をどうするか、などわかりやすく好評でした。早急に対応しなくてはなりませんが、コロナ禍で売上の増加が見込めないのに事務作業が複雑化して不安であるという本音も聞かれます。インボイス制度はどこに向かうのか。組合事務局としてはお困りごとに関係機関のご紹介など丁寧な対応をするのみです。

 山口県菓子工業組合事務局・安光このみ

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