熊本県レポートの投稿
お菓子な新幹線
~祝・九州新幹線全線開通~
それに向けて熊本県各地で様々なイベントが開催され、熊本は、まさに新幹線一色という感じです。
地元の鶴屋百貨店では、3月9日~15日まで九州新幹線全線開通記念「全国お菓子の祭典」が開催されます。全国の新幹線沿線都市の名物銘菓を、6階催事場に一堂に集めて販売される、さながらミニ菓子博です。
鶴屋百貨店からの依頼により、熊本県菓子工業組合でも、熊本県ブースを出店。熊本市内外から選りすぐったお菓子のセレクト販売や実演販売をします。
そして、展示物のメインとして、九州新幹線をモチーフとした工芸菓子を製作しました。
2m×2m×2mの大きな工芸菓子で、写真はまだ完成形ではありません。この写真にある「熊本城」「新幹線」「武者返し」(難攻不落で有名な熊本城の石垣です)の前後に「肥後六花」「さくら」が会場では飾られます。
以下製作者のお一人にお話を伺いました。
材料はもちろんすべて食べられるガムペースト(砂糖とゼラチン)でできています。忙しい仕事の合間をぬって約一か月をかけて製作。ガムペーストは日にちが経つと乾燥するので大変でした。特に大変だったのが石垣作りで、これは一枚一枚を卵の白身で貼ってあります。お茶の葉を砕いて貼り付けて苔を表わすなど、細部にもこだわりました。また屋根の瓦には水道のバブル管など、普段はおおよそお菓子作りには関係のない道具を駆使して模様をつけ、シャチホコにもちゃんと顔をつけるなど、細部にわたりリアリティを追求しました。当初絵に描いたデザイン通りにほぼ完成できたことが嬉しかったです。多くの人に見て欲しいと思います。
熊本県菓子工業組合事務局・野田尚美