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高校生と職人が共に創る和菓子の未来

宮ゆず抹茶タルト

 高林堂は2025年4月から11月にかけて、栃木県立宇都宮商業高校ビジネス研究部の生徒たちと、地元宇都宮の名産である「宮ゆず」を主役にしたお菓子の共同開発プロジェクトに取り組みました。約7ヶ月間に及ぶ試行錯誤を経て誕生したのは、「宮ゆずどら」と「宮ゆず抹茶タルト」の二つの自信作です。

 今回のプロジェクトにおける大きなテーマは「地域の魅力を再発見」。改めて地元の宝である「宮ゆず」に着目し、その芳醇な香りと爽やかな風味を最大限に引き出すお菓子を目指しました。特筆すべきは、味の追求はもちろん、店頭を彩るPOPやパッケージデザイン、さらには販促戦略に至るまで、すべてを生徒たちが主体となって手掛けた点にあります。彼らの感性で切り取られたクリエイティブは、既存のファンのみならず、同世代の若者たちの目にも非常に新鮮に映るものでした。

 また、プレスリリースを通じて地元の新聞社やテレビ局など、多くのメディア各社に取材いただき、大きな話題となりました。その反響は凄まじく、販売開始から1ヶ月を待たずして用意していた全数が完売。彼らならではの固定観念に縛られない柔軟なアイデアと、地域への熱い思いが結実した結果であると確信しております。

宮ゆずどら

 そして、このプロジェクトの根底には、弊社代表・和氣康匡が長年抱き続けてきた強い信念が込められていました。和氣は以前より「和菓子職人を表舞台へ」という目標を掲げています。

 これまで和菓子職人は、工場の奥で黙々と作業に励む「縁の下の力持ち」というイメージが一般的でした。しかし和氣は、熟練の技術を持つ職人こそが表舞台に立ち、自らの言葉と技でその魅力を直接発信していくべきだと考えています。職人が一人の表現者として輝く姿を見せること。それこそが和菓子職人という職業の社会的地位を高め、次世代へと文化を繋ぐ道であるという強い信念があるからです。

 今回の共同開発は、まさにその「職人の素晴らしさ」を次世代に直接伝えるための絶好の機会でもありました。

 高校生たちが描く「理想の味」を、職人が長年培った技術を駆使して形にしていく。そのプロセスにおいて、生徒たちは和菓子職人という職業を目の当たりにし、一つの菓子が完成するまでの背景にある「凄み」を感じてくれました。

 高校生の瑞々しい感性と、高林堂の職人が積み上げてきた伝統技術。この二つが融合したことで、単なる新商品開発に留まらない、和菓子の未来を照らす新たな可能性を見出すことができました。和菓子職人が憧れの職業となり、その技術が世界に誇れる文化として語り継がれるよう、高林堂はこれからも職人一人ひとりが主役となれる挑戦を続けてまいります。

 高林堂・和氣清良

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