地域に笑顔と賑わいを
イベントに込めた想い

当社は創業78年、祖父がこの地で米菓づくりを始めたことに端を発します。その後、父が事業を引き継ぎましたが、当初はOEMが中心で取引先の多くは県外企業でした。地元の方にも美味しい米菓を届けたいという想いから工場に併設する形で直販店を開設し、以後、地域に根ざした店づくりを続けてきました。
お客様からの「甘いもの、柔らかいものはないか?」との声をきっかけに、さまざまなご縁をいただき「だんご」の製造を開始しました。社内公募で名付けられた「夢助だんご」は、地元である福井県大野産コシヒカリを100%使用し、お米本来の風味を大切にしただんごです。発売から30年を経た現在では、当社の看板商品へと成長しました。注文を受けてから焼き上げるスタイルを発売当初より続けており、常に温かい焼きたてを提供しています。また、店内にはイートインスペースを設け、お客様にゆっくりと過ごしていただける空間づくりにも力を入れています。

このたび直販店では、地域のお客様への感謝と賑わいづくりの一環として「春のゆめすけフェス」を4月10日、11日の2日間にわたり開催しました。初日はあいにくの雨模様となりましたが、多くのお客様にご来場いただき、盛況のうちに終えることができました。このイベントでは、普段工場で製造に携わるスタッフも販売に立ち、自分たちの商品がお客様の手に渡る瞬間を直接感じる機会となっています。販売スタッフもまた、お客様により楽しんでいただけるよう企画を考え、イベント運営に積極的に関わっています。
商品を手に取っていただく瞬間に生まれる笑顔や会話こそが、私たちにとって何よりの喜びです。製造と販売に関わるすべてのスタッフが「お客様に喜んでいただきたい」という想いを共有することで、日々の仕事の質が高まっていきます。こうした想いを直接感じることができる場として、イベントを開催する意義があると考えています。

菓子は単なる商品ではなく、人と人とをつなぐ存在です。日常のひとときや特別な日の彩りとして、当社の商品が誰かの笑顔につながることを願い、これからも一つひとつ丁寧に製造してまいります。働く人たちがやりがいを持ち、成長を実感できる環境づくりを大切にしながら地域に根ざした菓子店として、笑顔と賑わいを創り続けていきます。
有限会社杉本清味堂・代表取締役・杉本和歌子
全国菓子工業組合連合会