ヨーロッパで売れている小城羊羹

佐賀県小城市には16店舗の羊羹屋が軒を連ねています。現在は市外にある4店舗を加えた20店舗で、小城羊羹協同組合を構成しています。「小城羊羹」は小城羊羹協同組合が所有する団体登録商標です。小城市の人口は43,700人ですが、ひとつの市にこれだけ羊羹屋が集積しているのは他には無いと思います。
その中で、私ども株式会社天山本舗は昭和27年創業以来74年目を迎えました。しかしながら小城の羊羹屋の中ではこれでもまだ新しい方で、100年を超す企業が数社あります。弊社は小城羊羹としては後発メーカーですから創業以来、商品の販売先を同業他社との競合を出来るだけ避けて、広く県外に求めてきました。今ではネット販売も含めて全国に小城羊羹を出荷しています。

それと12年前からある商社を通して、ヨーロッパに輸出を始めました。当初はイギリス、フランス、スエーデンの3ヶ国でしたが現在はイタリア、ドイツ、ノルウェーが加わり6ヶ国に輸出しています。しかも有難いことに年々受注が少しずつ伸びているのです。いったい誰が買ってくれているのだろう?と不思議に思っていました。購入者は当初、現地に住む日本人がほとんどではないかと思っていましたがどうもそうでもない様子。輸出している羊羹は「小豆のこし餡」と「小豆のつぶ餡」と「抹茶」の3種類の羊羹ですが、抹茶の割合が高く何故か販売数量の5割を超えています。弊社で通常国内では、小豆系の羊羹の割合が6~7割を占めていますので、これはきっと日本食ブームに伴って「マッチャ」がブランド化して人気となり、そのため抹茶の割合が多いのではないかと思っています。という事は現地に住むそれぞれの国の人たちが買ってくれているのではないかと、勝手に推測して納得しているところです。(笑)
写真は2024年8月、私の娘がドイツ旅行中にフランクフルトのスーパーにたまたま入って、弊社の羊羹を見つけて送ってくれたものです。
佐賀県菓子工業組合
株式会社天山本舗・代表取締役・七田義孝
全国菓子工業組合連合会