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「醤油おこわ」

新潟市・長岡市・三条市限定郷土料理

金時とえんどう豆

 普通赤飯と言えば大概の方は、赤色の物を思い浮かべる事と思いますが、新潟県の場合はかなり特殊です。新潟市、長岡市、三条市と地域は限定されていますが、赤色の赤飯でなく「醤油おこわ」が主流となっています。では、そもそも醤油おこわとは何ぞやということになりますが、地域やお店によって違いはあるものの、基本的にはうるち米でなくもち米を使い、醤油で色と味をつけたおこわに金時豆を入れたものが基本となります。長岡市周辺では醤油赤飯・長岡赤飯とも呼ばれ、赤飯と言えばこの醤油味のおこわを指すほどの定番になっており、お祝い事や引き出物のお弁当に入ることも多い。

 醤油おこわは、もともと「ハレの日の味」なので、お祝い事や地域の行事の場で食べられてきた料理です。

 新潟県全体でも、金時豆入りの醤油味おこわは『行事食・郷土食』として紹介されていて、行事のときにも日常にも食べられる、という立ち位置になっています。ただ、新潟県全体として「醤油おこわ」が浸透しているかと言われたら、NOと返答するしかありません。やはり、食べられる地域が限定的なので、名前を知らない県民も多々いるかと思われます。

 新潟市や長岡地域のスーパーや和菓子店、お団子屋さんでは、ごく自然に「醤油おこわ」が陳列されていて、いつでも好きな時に食べたいときに購入する事ができるので、県外のお客様が見えられたときなどに重宝します。

 実際に、見たことも食べたことも無いという方々が殆どだと思いますので、そのイメージを少しだけしますと、

※もち米がもっちりしていて醤油の香ばしい風味
※金時豆の甘みとほくほくした食感
※見た目は茶色系ですが、味わいは素朴でやさしい

 ざっとこんな感じになります。皆さんも新潟に来られた際には、是非「醤油おこわ」をお求めいただき自分の舌で味と食感を確かめていただきたいと思います。

 新潟県菓子工業組合専務理事・古川雅英

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