各地の菓子店探訪
神奈川県菓子店の投稿

大坂上にある箱根に繋がる秀山庵

秀山庵 大坂上店

 梅雨晴れの爽やかな日に戸塚の秀山庵さんの大坂上店にお邪魔しました。お店は昭和の風情が残っていて向かって左側に小庭があり看板は一枚板で書かれてあり日本料理屋を彷彿とさせる様です。

柏尾川最中とちからもち

この地域は昔、東海道五十三次の戸塚宿として名を残し坂の町として栄えたようです。お店の中に入ると与謝野晶子の短歌の色紙が目にとまった。「咲く花の空につづける幕打ちて正しく走る柏尾川かな」とこの周辺が桜の名所だったという歌が気に入り飾っているそうです。さてこれから秀山庵さんのお菓子のお話をいたします。

だんご

 とにかくご主人が、お団子にこだわりがあり、新潟産のコシヒカリからお団子を作るそうです。普通の和菓子屋ではお米を精米工場で粉状にした新粉を水で捏ねてから蒸して餅つき機で団子を作るお店が多いのですが、それを米から作ることによって風味と弾力が全然違うそうです。それから、餡も小豆から内取りして練り上げている本格派で、休み返上して製餡する事も良くあるらしい。

ミニどら焼き

お菓子は遊び心があり、販売しているミニどら焼きは高さ五、六センチあって、灯籠のような感じで上下を焼き皮で挟んだ子供用菓子みたいで可愛い。子供に人気なのは白いうさぎのお餅で中にカスタードクリームが入った冷し餅。私が気に入ったのは冷やして食べる水無月とエスプレッソ水まんじゅうです。水無月は京都が発祥で涼しい氷の割れた形を真似て作ったそうです。秀山庵の水無月は真夏日にはもってこいかな。色々年間行事を聞いてみると、やはり年末から正月の三日までが繁忙期の様です。暮れのお餅つきは二十七日から本店と大坂上店の二店舗分を製造して三十日からは正月の箱根駅伝の戸塚中継所の往き帰りの注文の約五百個位のいちご餅を家族全員でお客様に感謝しながら製造販売しているようです。これからも皆様のご活躍を応援しております。

 神奈川県菓子工業組合広報部・亀岡肇

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