祝!「菓子のひらた」創立60周年
~奇跡の85歳~

鹿児島市下伊敷「菓子のひらた」が今年創業60周年を迎え、先日祝賀会が開催されました。この会は、地域や、消防団の方々が中心になり、氏のために企画・実現したものでした。
菓子のひらたは比良田輝明氏が一代で築いた菓子店です。
奉仕の精神も強い氏は、長年にわたり、消防団や町内会長、そして民生委員として地域に貢献してきました。また朝には旗を持って横断歩道に立ち、子どもたちの安全を見守る優しい「ひらたのおじちゃん」としても親しまれています。
氏の作る菓子の数々が、地域にとって無くてはならない菓子店として存在しているだけでなく、そんな温かい氏の人柄が、地域の方々に愛されつづけている理由だと感じます。
以前はショーケースに沢山の和洋菓子が並んでいましたが、店番をされていた愛妻の勝子さんが先立たれてからは、製造と店番を氏が一人でしなければならなくなりました。「寄る年波には勝てない」と、現在では人気の看板商品「三色どら焼き」に絞って販売しています。

粒あん・白あん・うぐいすあんがたっぷりと入った3種類のどら焼きは、「おやつにもお土産にも最適」と大評判です。氏の魅力とともに多くのメディアに取り上げられ、鹿児島県内はもとより、九州各地、遠くは千葉県からも買いに訪れるお客様もいるほどです。
毎日、夜中の2時に起きて200個作っていますが、午前中で売り切れてしまうことも珍しくありません。せっかく来てくださったお客様に申し訳ないと、一時期は午後しばらくお店を閉めて、また追加を作って販売していたこともありましたが、さすがに腰を傷めてしまったそうです。周囲からの「売切れ御免でいい」との勧めもあり、現在では身体を労わりながら無理のない範囲で販売しています。
メディアに取り上げられても人気の継続が厳しい時代において、今でも大人気で、大忙し。購入された方の多くがリピーターになってくださり、また人にも紹介してくださっているのでしょう。
85歳になって超人気店。こんなお菓子屋さんは滅多にないかもしれません。
まさに、奇跡の85歳!これからも周りに夢と元気を与えてくださることでしょう。
鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子
全国菓子工業組合連合会