「和・洋菓子講習会」の開催に協力!
トレハロース等を使った和・洋菓子の実演
十月二十八日(水)、新潟県菓子工業組合の賛助会員である㈱林原新潟営業所主催による「和・洋菓子講習会」が、新潟市の「製菓専門学校えぷろん第二校舎」で開催された。「トレハの特長を活かした和・洋菓子への利用」と題した講習会には、県内を中心に山形県など近県からの参加を含め、約80名が参加した。
和菓子は、新潟県和菓子一級技能士会の笹川利夫会長(新潟市中央区・甘美屋)が講師を務め「姫菊」と題した季節の上生菓子、焼き菓子「美雪」(薯蕷入りチョコレート饅頭)の二品を実演した。「姫菊」は「餡は二時間かけてトレハと砂糖を一緒に煉ることで傷みにくくなる」などと話しながら、手はひとときも休むことなく、包餡をし、側面に薄い羊羹を巻きつけ、彩りに緑の葉をつけて出来上がり。その様子が天井の鏡やモニターに写し出され、細かな作業が手に取るようにわかった。
「美雪」は、ふっくらとしたソフトな焼き上がりになるトレハの特性を生かした焼き菓子で、洋風栗入り餡の黄色と生地のチョコレート色の対比が栗をイメージさせ、表面はうっすらと雪がかかったように仕上がり、高級感が漂っていた。
洋菓子は、㈱林原L・プラザ岡山ラボ洋菓子製造技能士一級の井上孝先生が講師を務められ「モーンクーヘン」というケシの実ペースト入りのパウンドケーキを作られた。こちらも生地やグラス・ア・ローにトレハを使うことで、しっとりとした焼き上がりやべたつきのない甘さですっきりとした仕上げになるとのこと。販売戦略として、細パウンド型を使うことで、カットすることなく販売でき、商品価値が高まるとのお話しに納得した。
実演をすべて終えた後、㈱林原L・プラザ東京ラボの中村賢一課長より「トレハの十一機能」と題したお話しがあり、四時間に亘る講習はすべて終了した。実演中にたくさんの質問が飛び交い、トレハに対する関心の高さが伺われると同時に、熱心に聞き入る真剣な表情に参加者のお菓子作りにかける情熱を感じた。
また、会場には笹川会長が作られた工芸菓子数点が飾られ、特に、たわわに実った柿は季節感に溢れ、何とおいしそうなこと!他にトレハロースを使用しているインスタントラーメンやビスケットなどのお菓子類も展示され、トレハが幅広い食品に使用されていることを認識した。
今後も二十社の賛助会員と連携を保ち情報交換をしながら、組合員に役立つ情報を提供していけたらと考えております。
新潟県菓子工業組合専務理事・蒲沢百合子