「阿波ういろ」ブランド化!
徳島独自の文化を発信
2015年9月16日~26日、東京・新宿高島屋におきまして、徳島県菓子工業組合が同地では初となるイベント出展を行いました。
テーマは「阿波ういろ」のブランド化!
日本三大ういろの一つにも数えられ、江戸時代より阿波徳島に伝わる伝統菓子の魅力を広く知っていただくための取り組みです。
米粉のもっちりとした食感が魅力の「阿波ういろ」は、ハレの日のお菓子として、広く徳島の家庭で親しまれてきました。小豆と米に阿波三盆糖という日本の伝統素材で作る素朴ながら奥深い味は、現在も徳島県内ほとんどの和菓子屋が手掛ける郷土菓子として、独自の風味を磨きつつ、徳島県を上げてのPRの後押しや、和の文化が見直される流れを受けて、今ふたたび「阿波ういろ」として注目を集めています。
関東圏で「ういろう」といえば「名古屋ういろう」を思い浮かべる方が多く、まだまだ認知度の低い阿波ういろですが、イベントでは、トークショーやお客様との活発なコミュニケーション、試食等を通して好評を博し、阿波ういろの魅力を新しいお客様へと届けることが出来ました。また、県内の和菓子店が阿波ういろ以外にもそれぞれ自社のこだわりの商品を出品し、徳島の和菓子界、新旧の店舗の取り組みについて広く知っていただくことになり、なかでも「世界にも通用する日本のお土産」に選ばれた「鳴門っ娘」(鳳月坊)の出品は多くのお客様の注目を集めイベントを活性化し、短い開催期間ながら、こうした大舞台でふるさと徳島の魅力を発信する機会をいただけたことは、主催者である私達にとっても今後の活動に生かせる大きな学びを得ることにつながりました。
阿波ういろのPRを通し、全国のお客様のもとへ徳島独自の文化を発信していくことは徳島の和菓子業界を担う私達にとっての大きな目標であり、これからも組合員一同、力を合せ邁進していきたいと思います。
ブランド戦略委員会委員長・西川弘祐