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製餡の素材作りを学ぶ

菓子技術講習会を開催

和菓子講習会会場風景 佐賀県菓子工業組合では2月3日に組合員、製菓技術者、後継者を中心に「若年技能者人材育成支援等事業」を活用して、佐賀県より佐賀マイスター(和菓子製造)、また国(厚生労働省)よりものづくりマイスター(菓子製造職種)に認定されて県内外で高い評価を受けておられる㈱北島で技術顧問をされておられる古河義継氏をお招きして和菓子講習会を開催しました。会場は設備が充実し、毎回お借りしている安部商事㈱テクニカルキッチンを使わせて頂きました。今回は小豆鹿の子、練切りあんに種類をしぼり込んで、和菓子の基盤であり、命である餡を作る製餡技術の習得を目指し、きめ細やかな作業と素材作り技術を話されながら指導をされた。参加者からは小豆を炊くやり方に関する質問が多くありました。またその素材の餡を商品化するために、春夏秋冬と色を変えるとか、和菓子はいかに季節感をだすかなど、参加者は古河先生から手本を受けながらお菓子作りを学んでいました。

和菓子講習会製品 そして製菓作業道具など自身が使用している物を工夫して、自分なりの作業道具に作り変えていく事や他の備品等を活用して、遊び心で工夫して行くと斬新でお客様に喜んで頂く商品につながる事や、ちょっとしたアイデアで商品自体が活きていくなど長年の経験を取り混ぜながら話されました。あんこ作りはむずかしいが和菓子の命であり、あんこを大事にして「佐賀のあんこは何でうまいんだろう」と言われる位、佐賀県のお菓子のレベルを上げて頂きたいと言われ、今後、この和菓子講習会を何回か続けて行き、組合として組合員を含む菓子製造技術全般の向上を目指して行く所です。これからも佐賀県出身で菓子業界の偉人森永太一郎氏(森永製菓創業者)や江崎利一氏(江崎グリコ創業者)、森平太郎氏(新高製菓創業者)のように一歩でも近づけるように佐賀県の持つお菓子の歴史、文化を地域社会に理解して頂けるようにお菓子技術全般の向上を目指していきたいと思います。

 佐賀県菓子工業組合理事長・中原正博

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