初午大祭で福を呼ぶお菓子を販売
熊本菓業青年会
熊本城稲荷神社は熊本城築城の神として、城下町繁栄の守護神として、多くの人々から親しまれています。また、商売繁盛の神として地元商店街はもとより全国からもご参拝にみえられるなど多くに方々に崇敬されています。
この熊本城稲荷神社で一年でのうちで一番運気が高まるといわれる2月の最初の午の日に「初午大祭」が斉行されています。
初午大祭は全国の稲荷神社で盛大に行われていますが、711年に京都の伏見稲荷大社に祀られている、五穀をつかさどる農業神の宇迦之御魂が、初午の日に伊奈利山へ降臨された日といわれています。降臨された日に「初午祭」が催され、伏見稲荷大社に「初午詣」をするようになり、その後、農村では五穀豊穣を願うお祭りになり、街中では商家が商売繁盛を願うお祭りを行う日になったそうです。
熊本菓業青年会では、十数年前から熊本城稲荷神社の初午大祭に出店しています。今年は大福や紅白まんじゅうなどのお菓子の他に稲荷ずしや巻きずし、赤飯を販売しました。
前日夕方から青年会メンバーで集まって、会員のお店から仕入れた商品をみんなで箱詰めし、午前0時から販売開始です。
2月6日に日付が変わったと同時に初午一番詣でが開始され、商売繁盛や家内安全を祈願するたくさんの人達が福がきなどの縁起物を買い求めます。
開運福拍子のおめでたい掛け声や拍子木の鳴る中、熊本県菓業青年会のブースでも威勢のいい声を出して商品を売りました。
毎年菓業青年会のお菓子を楽しみに買って下さる方もいらっしゃり、ひっきりなしに人が訪れ、次々と商品は売れていき午前2時半には完売しました。
夜が明けて、寝る間もなく午前8時半に再び開店。
お昼間は湯気を上げて蒸し饅頭も販売しました。寒い時期なので熱々の饅頭にたくさんの人が並んでいました。
会場にはステージも設けられ、1時間毎の福餅まきや開運太鼓、獅子舞奉納、初午をどりなど1日中おめでたい行事が執り行われています。
一年の福を授かりに来た大勢の人で終日賑わっていました。
午後4時半には完売し約2000箱を売りました。
熊本県菓子工業組合事務局・野田尚美