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日本初の「農菓(のうか)プロジェクト」で15新商品を開発

真剣勝負のコンテスト開催、本年度は次のステージへ!

農菓プロジェクト 石川県菓子工業組合(小出進理事長)の青年部として、積極的な行動をつづける同青年部(宮向健也部長)。

 その青年部が新しい風を起こそうと「農業と菓業」をかけ合せ発足した「農菓プロジェクト」が各界から今、注目を集めています。農菓プロジェクトは、地元農業者と製菓業者が協力し合うことで、菓子処石川の新しい菓子文化を創り、両業界活性化や売上向上を図ることを目的に始動しました。石川県の活性化ファンドにも採択され、農業者13社と製菓業者12社が農産物と技術をPRし合った後、ペアを結成。各ペアは数ヵ月間かけてそれぞれ創作菓子15品を完成、昨秋「石川の女性がこっそり食べたいお菓子」をテーマに県内在住女性300名に審査員になっていただき真剣勝負の創作菓子コンテスト(対象・県庁職員、女子学生、一般消費者)に臨みました。コンテストにすることで、一斉発表による話題喚起とマーケティングも狙いとしました。

 最終審査は金沢市のデパート香林坊大和の特設フロアで開催。決戦当日、集まった各ペアたちの意気込みはすごく「いよいよ決戦だ」「たがいに頑張ろう」「グランプリはウチがいただく」「全く負ける気がしない」と早速(良い意味での)火花を散らしました。

 一般審査員は、創作菓子15品の味、見た目、価格等を項目別に評価し、一般消費者の声は当日事務局により最終集計の結果、以下の通り表彰されました。

【コンテスト結果】(敬称略)総合グランプリに輝いたのは玄米・チョコ・最中を合わせ見た目も好評だった「サクサク玄米チョコ最中」(御菓子司八野田・八野田聡×北辰農産・舘喜洋)、総合2位は加賀丸いもでもっちり感を追求した新しい和菓子「白のキセキ」(行松旭松堂・行松宏展×岡元農場・岡元豊)、総合3位はトマト・丸いも・もち米でふんわり食感の「トマトかきもち(丸いも入り)」(のむら農産・野村佳史×岡元農場・岡元豊×本田農園・本田雅弘)、総合4位は能登金時の良さを生かした「渚のドライブ」(谷口製菓・谷口義則×JAはくい・高野省吾)、総合5位は体に優しい甘こうじの風味をそのままに「甘こうじ生キャラメル」(菓子工房日本堂・髙田敦司×六星・浅野泰隆)、また、決戦で一時首位に躍り出た、蓮根の四季を和菓子で表現した「四季彩和風ぷりん彩蓮(あやはす)」(芳月堂・小山祥太×One・宮野義隆)には敢闘賞が特別に贈られました。

 宮向青年部長は「本気で真剣な商品開発だった。農家さんの中には6次産業まで展開している方もおり当初は商売敵と思っていたが、今回の出会いのおかげで敵ではなくパートナーであることがわかった。農業者代表の河二敏雄氏の合言葉『大人がどうやって真剣に遊べるか』をまさに体現できた事業に育ってとても嬉しい」と語りました。各創作菓子は、審査員からの生の声を反映し、さらに磨きをかけて好評販売中です。コンテストで終わりではなく、メディアPRはもとより県内外、首都圏への販路拡大を現在実施しています。詳細については、農菓プロジェクトホームページ http://noukapj.isikawaken.com/

 石川県菓子工業組合事業企画委員会・深沢大

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