各地の菓子店探訪
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繁盛企業訪問 共親製菓株式会社様

「さくらんぼもち」と「たべプリ」 全国の駄菓子メーカーを代表する企業である、名古屋市西区の「共親製菓株式会社」様をご紹介させていただきます。

 さくらんぼもちやスティックこんにゃくゼリー、もっちゃんだんごなどの駄菓子と、にこにこ大福などの半生菓子を「愛される共親の菓子」をモットーに製造販売されている老舗優良メーカーです。

 今回の繁盛企業訪問では、専務取締役安部隆博氏(昭和60年4月生まれ)にお話をお伺いしました。

 安部専務がお菓子を製造する共親製菓様の創業は、さかのぼる事1947年1月、現社長の安部隆三氏の父(安部正雄氏)が、叔父の安部篤二氏が経営する安部製菓様での修行を経て、独立設立しました。

 最初は、小さなキャラメル工場からの出発でしたが、その後、オリジナル商品として、粉末ジュースを手掛けて世に輩出しました。水に溶くだけで手軽に飲めるスタイルは、当時たちまち人気商品となりました。

 その後、昭和40年代に入ると、大いなるチャレンジ精神を持って、半生菓子・ゼリー菓子などの新製品を積極的に開発しました。そして、見事に時代の波を掴んでブレイクしたのが「ポンカン飴」でした。

 創業当時から培って来た技術を活かして、独自の食感を作り出したポンカン飴は、美味しいだけでなく「オマケ」がついて、当時価格はナント10円。子供達にとって夢の二大巨頭であるお菓子とおもちゃが、一度に手に入れられるのですから、売れないはずがありません。

 昭和54年には、パック入り「さくらんぼもち」や「青リンゴ」等の餅飴を販売開始すると、今では菓子業界だけでなく大人から子供まで幅広い年齢層に知られ親しまれている駄菓子に成長しました。

 その後、姉妹品として「フルーツの森」やスマートフォンのアプリをパッケージ化した「たべプリ」などが人気商品となっています。

 昭和60年に入ると、現在も売れ筋のもっちゃんだんごを製造開始、平成10年には、プルプルでやわらかくフルーティーな味が特徴の「こんにゃくゼリー」を発売しました。なお、このこんにゃくゼリーは、特徴が味と食感だけでなく、より安心安全に召し上がっていただけるように、スティックタイプになっています。

 その後、平成13年ひんやりだんご、25年さくら大福・かき氷ゼリー・たべプリと続々と開発製造してきました。

 また、より衛生的で安心安全なお菓子を作りたいという思いから、10年間の構想を経て、袋入りさくらんぼもち専用自動包装機を開発し、機械メーカーと改良を幾度となく繰り返し、ようやく思い通りの装置が現在完成稼働しております。

 そんな数々のヒット商品を輩出してきている共親製菓様ですが、現代表取締役の安部隆三氏は、常日頃から「時代に合わせたお菓子よりも世代に合わせたお菓子をつくる」ことを念頭に日夜努力をされているとのこと。また、その意志を引き継がれる安部専務から、創業以来のモットーである「愛される共親のお菓子」を守り続けて、皆様方に喜んでいただけるお菓子作りを続けていきますとの力強いお言葉を頂戴し、さらに心の底から湧きあがる強い意志が確認出来ました。

 愛知県菓子工業組合・伊藤寿朗

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