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博物館企画展 「お菓子と新潟」が賑わう!

古代から現代までお菓子の歴史をひも解く

和菓子職人による実演 7月15日(金)~9月4日(日)まで、長岡市の新潟県立歴史博物館で企画展「お菓子と新潟」が開催され、学校の夏休み期間とも重なり、延べ1万4千人の親子連れなどで賑わいました。平成28年度文化庁地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業「お菓子がむすぶ地域共働連携事業」として新潟県立歴史博物館、当組合等の主催、新潟県和菓子協会の共催で実施し、情報提供や実演などに協力をしました。以下、探訪記です。

 7月30日、エントランスでは「和菓子職人のわざ実演show!」として、柏崎支部有志による上生菓子作りが披露されました。説明をしながら、目の前で巧みに繰り広げられる職人技に約50名の観客からは感嘆の声があがり、出来上った涼しげな季節の上生菓子をプレゼントされ大喜びでした。

お菓子マップ 会場入口では、毎日先着300名にお菓子のプレゼントがあり、この日は某メーカーのゆるキャラ「ホワミル」から米菓をいただき、思わず握手!

 会場では、縄文時代から現代に至るまでのお菓子の変遷が展示され、各地域に伝わる歴史や人物とからめての紹介に、普段何気なく口にしているお菓子にもそれぞれの由来があることを知り、興味深いものがありました。

 また、お釈迦さまの亡くなった2月15日に、寺では涅槃図をかけて、米粉で作った団子をお供えし、お経を読み終わると団子がまかれる「涅槃会」や、県中央部では、「天神講」として2月25日に各家庭で天神様の掛け軸や人形にお菓子をお供えする風習があることなど、お菓子が暮らしと密接に結びついていたことも良くわかりました。

 江戸時代の御用箱や看板などに歴史の重みを感じながら歩いていると、ひときわ大きな「お菓子マップ」が目に入りました。これは、市民参加の企画「とびだせ!お菓子調査隊」に応募した約30名の調査隊員が、県内各地のお菓子屋さんに出向き、歴史・地名・人物・芸能に関係するお菓子ついて調査し、作成されたとのことです。その数、数百点にのぼり、参加者の熱意に頭の下がる思いでした。

 その他、シンポジウム「新潟の菓子文化を楽しむ」や、工芸菓子作りの体験など、多彩な催しで、期間中多くの方からお菓子に対しての興味・関心を寄せていただき、大盛況のうちに閉幕しました。

 新潟県菓子工業組合専務理事・蒲沢百合子

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