いしかわスイーツ博2016開催(百万石の菓子文化)
「和」と「洋」が協力して匠の技を発信
石川県主催で、石川県菓子工業組合(小出進理事長)と石川県洋菓子協会(金岩重典会長)が協力して毎年秋に開催するお菓子のイベント「百万石の菓子文化・いしかわスイーツ博2016」が、10月15日(土)・16日(日)の2日間にわたり、金沢市の「しいのき迎賓館」をメイン会場に盛大に開催されました。
全国の製菓専門学校の生徒(3名1チーム)を対象に、次代の菓子業界を担う若手の皆さんの登竜門でもある「スイーツコンテスト」が今回も開催され、予選を見事に勝ち抜いた5チームが決勝に進み、「石川県をイメージできるもの」をテーマに和洋両方の作品を作り、そのデザインや味覚、技能、チームワークを競いました。最高賞の知事大賞(副賞・欧州研修旅行)には、日本菓子専門学校(東京都)「ORION(おりおん)」チーム、準大賞はにいがた食育・保育専門学校えぷろん(新潟県)「トキッ娘(ときっこ)」チーム、3位のチームワーク賞にはスーパースイーツ製菓専門学校(石川県)「H(あっしゅ)」チームが輝きました。表彰式では「このコンテストを通して同門同士互いにうちとけさらに仲良くなることができた」との受賞チームのコメントも。当組合からの競技員藤井智英、團寧彦、村上義明の各氏も積極的にコンテスト運営にのぞみました。
晴天に恵まれた両日とも、多くの人たちがスイーツカフェで石川の和洋菓子をスイーツプレートで楽しみ、迎賓館内では石川の伝統菓子の紹介(諸江屋、越山甘清堂、大松庵、かわばた菓子店)、和菓子の芸術といえる工芸菓子展示(御菓子司むらもと)、上生菓子「玉菊」「撫子」作りの実演と振る舞い(髙木英八、中村辰男の各氏)、緑地広場での上生菓子作り体験では、若手の和菓子講師たち(15日:中崎功雄、中田敬祐、吉橋太平、中谷圭一、16日:髙田敦司、鍋岡洋、梅田健、岡崎欣浩、松浦大器の各氏)が楽しいトークで笑顔を咲かせ、来場者は楽しく美味しく、石川の菓子文化を心行くまで満喫いたしました。
今年は特別参加として農業者とのコラボ「農菓プロジェクト」(宮向健也、八野田聡の各氏担当)の創作菓子も登場、また、当日別会場での「石川の技能まつり」では和菓子職人体験(講師:道下晃、橘憲一、中村成伸、吉野博司の各氏)も開催され、まさに食欲の秋、「百万石文化の秋」となりました。
石川県菓子工業組合事業企画委員会・深沢大