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山口宇部農業協同組合ともち米の供給契約を締結

もち米の供給契約を締結 梅雨明け宣言の前日、山陽小野田市南高泊農業会館にて山口県菓子工業組合は山口宇部農業協同組合(JA山口宇部)ともち米の供給契約を締結しました。毎年7月の恒例行事となった契約調印式は安定した価格で組合員に安全な山口県産のもち米を確保したいという組合の思惑ともち米の消費と価格が低迷する中、安定的な取引を望む生産者の思いが一致し、2003年から行われています。全国でも先駆的な事例で事務処理の負担はありますが、山口県においてもっとも収益性の高い事業です。

 この日の契約調印式には山陽小野田市を仲介役に、生産者代表、農協関係者、山口県菓子工業組合関係者が出席しました。福江農協組合長は「長年にわたる契約の継続は生産者の努力のたまもの。害虫や病気の発生防止など管理に努めて安心安全なもち米を供給したい」と挨拶されました。当組合、小熊坂理事長は「天候によって出来が左右されるもち米を契約栽培の開始から15年間、高い品質で生産していただきありがたい。大切に育てられたもち米をおいしいお菓子に仕上げるのが我々の使命である」とお礼を述べ、生産者の紹介と農協担当者の経過報告、市からのお礼の言葉で調印式を締めくくりました。今年度より生産者代表が40代に代わり、より積極的な栽培に取り組むとの約束もありました。また山口県においても農協(JA)の統廃合論が浮上していますが、仮に統廃合があったとしても、もち米の契約に関しては従来通りの継続ができるとのことです。

地元テレビ局の取材 その後、現地にて生育状況を確認し、もち米の稲穂のつくりや生育にかかる手間と日にちなどの説明を受け、関係者と情報交換をして終了しました。今年初めて地元テレビ局が来ましたが農業への関心の高さでしょうか。

 菓子の原材料が高騰する中、ミヤタマモチ6900円(税別30㎏)ヒヨクモチ7350円(税別30㎏)と変わらない価格でご提供いただけることに感謝しながら、菓子業界として縮小する菓子需要のうち餅菓子の消費拡大を推進しもち米を利用する組合員を増やすことが課題です。近年の天候不順は予想できないものがありますが、台風シーズンを無事乗り越え五穀豊穣を願い高泊神社へお参りして散会となりました。

 山口県菓子工業組合専務理事・恒松恵子

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