SLと共にお菓子の発展を
お菓子とまちなかお菓子のマップを無料配布
今年の夏休みは、天候があまりよくなく、曇りの日が多く、太陽が顔を出してくれませんでした。そんな夏休みにSLが六十年ぶりに、運行されました。
栃木県菓子工業組合鬼怒川支部は、組合員数十二軒で組織された少ない所です。
東京の奥座敷と、皆がよく言われている山深い温泉町です、主に組合員の方々は、温泉まんじゅうを、製造販売しております。
八月十日、東武鉄道鬼怒川線でSL『大樹』が走り初め大変明るいニュースとなって、湧き上がっております。
菓子組合は会議を重ねて、SL運行初日に、お菓子PR、個々の店のPRをしていくことになり「まちなかお菓子のマップ」八千部を作り一緒にそれぞれのお菓子を、持ち寄って無料で配布する事に致しました。
温泉まんじゅう、パン類、煎餅、焼き菓子、餅菓子、色々各店で販売している物を約二千五百個用意し準備しました。
やはりその日も天気は良くなく、涼しいくらいで心配でしたが、SL『大樹』が駅に着くころには、多くの見物の方が見えて、大変な賑わいに、又SLが着いた時間は乗って来られたお客様も見えてお祭り騒ぎの様でした。午後四時ごろには雨が降ってきてその時間帯は、並んでいたお客様がおりました。
その場で食べる方、持ち帰って行く方、皆さんの笑顔がとても印象的でした。
これをきっかけにお菓子の魅力、味、色々な意見を、参考に菓子組合が良い方向に行ってもらえれば、結果につながるのでないかと思います。
SL『大樹』は、日光市下今市駅から、鬼怒川温泉駅間約13㎞を、三十五分ぐらいかけてゆっくりと走り、窓の外は緑色の田畑澄んだ川又静かな山々を、写しながらの旅です。
SL『大樹』は、前照灯が二つ付いている物で、昭和十六年製造された、大変古い機関車です。
鬼怒川温泉駅では、目の前に機関車の方向を変える転車台が在りSLが来た時は、石炭の燃えた匂い、黒い煙、独特な汽笛の音、見ごたえのある場所です。
お客様はその時とばかりに、カメラを向けたり、スマートフォンで、写真を撮ってみたり多くの人だかりで、小さいお子さんは、お父さんらしき人に肩車をしてSLを見ていました。
日光市観光協会、日光商工会議所、旅館組合、飲食店組合、様々な方と協力し合いお世話になり、町全体が、賑やかに元気な活気ある町になれば菓子組合も発展につながるのではないかと願っております。
皆様もSLに乗りたい、温泉に入ってゆっくりしたいと思っている方は、ぜひ鬼怒川温泉へおいで下さい。心よりお待ち申し上げます。
栃木県菓子工業組合理事・石川励夫