久留米のまちの美味しい楽しいお菓子の体験
久留米には、地元で暮らす人々がいつでも楽しめる「まち旅」「まちゼミ」があります。
「まち旅」は、慣れ親しんだ地域の資源を活かして訪ねる人をもてなす手づくりの旅。「まちゼミ」は、お店の人が講師になって知識や情報を無料で受講者(お客様)に伝える少人数制のゼミナールです。どちらも楽しく学べて体験できるさまざまなメニューが用意されています。
今回は今年の秋冬に開催されるメニューの中からお菓子屋さんにちなんだものを一部ご紹介します。
「老舗甘納豆屋 砂糖かけ体験と十の味くらべ」
甘納豆専門店「石橋甘納豆」で、昔ながらの釜だき製法で作る工程を3代目石橋正浩さんが案内しま
す。
水漬け、まめ煮、密漬け、乾燥といった工程を実際に工場に入って説明を受けながら間近に見ることができます。最終工程の砂糖まぶしでは、くずれた豆や固い豆を外す作業を参加者にもやっていただきます。
その後、十種類の甘納豆や甘納豆を使った蒸しパンでティータイムをしながら家庭での作り方のコツといった豆の知識も学びます。沢山の釜が並び湯気を上げている日頃は見られない工場内を見ることができとても好評でした。
「パティシエ直伝のケーキ&ラッピング教室」
老舗洋菓子店「銀のすぷーん」で、パティシエと一緒にホールケーキ作りの体験ができる人気のプログラムです。生徒さん7名に2名のパティシエの指導でケーキ作りとデコレーションを行います。
生地の状態や焼き方のコツをわかりやすく教えていただき、お待ちかねのデコレーションではパティシエの見事なスパテルの技を手本にして仕上げます。クリームの状態の見方や絞り袋の使い方など丁寧に指導を受けながら最後にフルーツをトッピング。綺麗に仕上がったケーキに皆さん満足そうでした。
この後のラッピング教室では、クリスマスシーズンにぴったりのラッピングを教えていただきました。最後にケーキセットを味わって終了しました。
「和菓子店と荘島古道めぐり」
久留米市観光ボランティアガイドの会の藤原さんの案内で、城下町の古い佇まいが残る荘島町周辺を散策しながら、「萬栄堂」「阿わやおこ志本舗」「石橋甘納豆」「吉金菓子舗」4件を巡るお菓子と町の歴史が学べるツアーです。
久留米ゆかりの偉人たちの旧居が点在するこの地域ならではの逸話を聞きつつ、レトロな建物や路地裏では昭和にタイムスリップしたような懐かしさを感じます。
約2時間の散策の途中に立ち寄る菓子屋さんでは、店主からとっておきの話を聞きながら食べるお菓子は歩き疲れた体には格別です。
ボランティアガイドの会では、今後も他の地区でお菓子屋さん巡りを計画しており積極的に取り組んでいただいています。組合としても一緒に協力していきたいと思います。
久留米菓子協同組合事務局・野口登喜子