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和菓子で町を盛り上げる

若桜学園の生徒がお菓子を考案

小中学生考案の和菓子 人口3130人の鳥取県若桜町。唯一の学校が鳥取県若桜町立若桜学園(小学生86人、中学生55人)。7年生(中学1年生)の十五人が「町を盛り上げるための和菓子」の商品開発を進めている。現在6製品ができた。今後は商品化する菓子を絞りこんで、来春の修学旅行で訪れる鳥取県の東京アンテナショップで販売したいと意気込んでいる。

 町のために何か貢献できないかと、6年生だった昨年みんなが考えて生まれたのが「和菓子づくり」のプラン。それを実現すべく、7年生の春から「総合的な学習の時間」で4班に分かれて取り組んできた。特産品や名所など若桜町の特色を学んだ。お菓子に関する本も、全員で分担して読み、その知識を共有する。地元の宮本製菓の宮本進さんは、座学と実習をとおしてお菓子作りのイロハを子どもたちに教えていった。

若桜学園 子どもたちは、自分たちの考えついたお菓子を粘土の模型にして、宮本進さんに和菓子にしてもらった。そして若桜町の小林町長などを審査員に招き1月29日に若桜学園で試食会が開かれた。

 お菓子の中心にSLの形をあしらった「SL餅」があった。同町を走る第3セクターの若桜鉄道は、SLで鉄道ファンんの人気を集めている。特産品の夏イチゴを使った「夏いちご大福」。若桜町の四季を織り込んだ「花雪葉山あんこもち」。楽しい和菓子が計6種類誕生した。

 「皆さんが考え出したお菓子はどれも素晴らしい。若桜町のために大きく貢献することでしょう」と審査に当たった小林町長。これからみんなで、ネーミングやパッケージデザイン、しおり等も考えて商品化を進めていく。子どもたちが生み出した新しい若桜町名物が、東京のアンテナショップに並ぶ日が待ち遠しい。

 鳥取県菓子工業組合理事長・小谷寛

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