和菓子でお年寄りに笑顔を
職人の老人ホーム慰問
熊本県菓子工業組合の熊本市内の組合員で構成されている熊本市菓子組合と熊本県和菓子協会合同で、9月18日に前日の敬老の日にちなんで、お年寄りに職人の技を楽しんでもらおうと熊本市西区にある特別養護老人ホーム三和荘に出向き、和菓子で慰問をしてきました。
北川和喜(天明堂)浅井茂宏(お菓子のあさい)片岡翔之助(菓舗梅園)の3人でデイサービスの利用者や職員さん約50名の前で和菓子を作りました。
3人の職人で50個以上、鯉、花、菓物、動物、キャラクターなど一つも同じ形のない練り切り作りを披露しました。
お年寄りの皆さんからは「わ〜」「きれい〜」「かわいい~」「すごい〜」「本物みたい~」という感嘆の声がたくさん上り、手許がよく見えるよう目の前まで見に来たり出来た作品を手にとったり皆さんとても興味を示されていました。
質問コーナーでは「どんな道具を使っていますか」「女性の職人さんはいますか」「できるようになるまで何年かかりますか」「どうして和菓子職人になろうと思いましたか」など積極的にたくさんの質問が出ました。
予定にはありませんでしたが、自分でも作ってみたいという方もおられ、一緒にうさぎの形の練り切りを作っていただきました。
また職員さんの顔を作って欲しいのとリクエストにも応え、その出来栄えに大賑わいしていました。
司会の職員さんの軽妙な楽しいトークにも助けられ終始笑いの絶えない楽しい雰囲気で時間が足りないほどの盛り上がりでした。
実演終了後はそのまま出来立ての和菓子を食べていただきました。
またその他にも熊本銘菓も食べていただこうと、組合員や和菓子協会員から集めた170個お菓子を施設に寄付しました。
初めての試みで最初は不安もありましたが、こんなに和菓子で楽しんでいただけるとは驚きでした。
今後も定期的に続けていけたらと思います。
熊本県菓子工業組合事務局・野田尚美