天の川
【大納言鹿の子】
蜜漬け大納言 …………………… 約30g
小豆中割餡 ………………………… 10g
倍割求肥1・5㎝角……………… 1個
【倍割牛皮】
白玉粉……………………………375g
グラニュー糖……………………750g
水…………………………………450g
※羊羹舟に1・5㎝厚に流す。
【小豆中割餡】
小豆こし生餡……………………500g
グラニュー糖……………………350g
水…………………………………300g
水飴 ……………………………… 25g
※配糖率70% 軟らかめに練り上げる。
【錦玉羹】
粉末寒天…………………………… 3g
水…………………………………250g
グラニュー糖……………………200g
水飴 ……………………………… 20g
【淡雪羹】
粉末寒天…………………………… 3g
水…………………………………230g
グラニュー糖……………………175g
水飴 ……………………………… 15g
卵白 ……………………………… 15g
【仕上げ材料】
色つき新引粉(5色くらいあるとよい)
※着色料をアルコールで薄めたものに、新引粉を入れて手早く混ぜ合わせる。
紙の上に広げて乾かす。
アルコールの量が多い、または新引粉の量が少なすぎるとサラサラにならず、新引粉がかたまりになってしまうので注意する。
〈仕上げ工程〉
❶角切り求肥を小豆中割餡で包む。
❷蜜漬け大納言を軽く押し付け、上がり目方約40gの俵形に整える。
❸錦玉羹を②にてんぷらして鹿の子をつくる。
❹色つき新引粉を天の川をイメージして表面に散らす。
❺③で残った錦玉羹をどらさじでマーブル台(大理石)上に、直径10㎝くらいの丸形に薄く流す。
❻淡雪羹を仕込み、固まった⑤の一部にハケ塗りする。
❼淡雪羹が固まったら台上からそっとはがし、④の鹿の子を包み込むようにかぶせて仕上げる。
〈錦玉羹工程〉
❶粉末寒天と水を鍋に入れ火にかける。
❷沸騰して寒天が溶解したらグラニュー糖を加えて溶かし、軽く煮詰める。
❸水飴を加えて溶けたら火を止める。
〈淡雪羹工程〉
❶錦玉羹を作る。(錦玉羹と同工程)
❷卵白に錦玉羹を徐々に加えながらホイッパーで泡立てる。
❸きめ細かい泡になったら45℃位まで熱を抜く。
※大納言鹿の子で夜を表現。夜空にかかる天の川を新引き粉で、錦玉羹で輝く夜空、淡雪羹はうっすらとかかる雲を表現しました。
鹿の子は仕上げ方によって、一年を通して様々なシーンで使うことができます。
今回は、7月7日『七夕』をイメージして仕上げました。
和菓子講習
日本菓子専門学校 菅野 泉 教師