京都府レポートの投稿
導入直前の消費税軽減税率研修会を開催
京都府菓子工業組合では中小企業団体中央会の補助事業として、昨年に引き続き、軽減税率に関する講習会を、土江田会計事務所所長で税理士の土江田雅史氏にお越し頂き、京都経済センター会議室において実施致しました。今回は導入直前という事もあり、56名の組合員の参加がありました。
前回昨年の講習会では、大阪国税局より講師に来て頂き消費税の軽減税率についての概要を説明頂きましたが、今回の研修会では増税の直前でもあり、より実際の状況に則した内容でお話し頂けるように、税理士の方に来て頂きました。
まず実際の準備を行うのに、あらためて消費税のお話しと軽減税率の確認の後、対応レジの準備、請求書や領収書の書き方や注意点などをお話し頂きました。
あと菓子の販売に関しては今まで通りの8%なのですが、店内での飲食や送料などは10%になるため、具体例を示して説明頂きました。
最後に税理士の意見として、この軽減税率よりも後に控えているインボイス制度の方がはるかに影響が大きいと考えておられ、この制度が完全実施されると消費税の納税事業者の適格請求書がないと、払った消費税を納める時に引けなくなる為、免税事業者からの仕入れや販売を除外される事が考えられます。
これは、組合員だけにとどまらず、組合自体が免税事業者の場合、組合に払った消費税が含まれる手数料や臨時会費に対しても、組合員が仕入税額控除を出来ないという事で、この事を考えると組合自体も課税事業者になる必要が出てきます。これは経理も含め、適格請求書交付等の為に多大な負担が増える事になり、今後の大きな問題になってくると思われます。
京都府菓子工業組合理事長・横山長尚