菓処 桜いろ
ユニークな試み、ギャラリーのある和菓子店
高知市の夏の祭典「よさこい祭り」が8月9日の前夜祭・納涼花火大会(4000発の大輪の打ち上げ花火)を皮切りに開幕。10日・11日(2日間)の祭り本番では約1万8千人もの踊り子が高知市内16ヶ所の競演場、演舞場に繰り出し市内が祭り一色になりました。12日の最終日には全国大会・後夜祭と続き鳴子の音が最後まで鳴り響き、高知の一大イベントの幕を閉じました。
さて、今回は高知市農人町で店舗を構えている「菓処 桜いろ」(㈲高瀬屋社長・横山憲保氏)をご本人の話をもとにご紹介いたします。
創業昭和52年。母である横山喜美子が有限会社高瀬屋の屋号で餅菓子を中心に店舗を持たずに作業場のみで「量販店」「市場」等に卸売りをしてきました。
14年前(平成18年)に私が社長に就任し、それを機に店舗を構え「菓処 桜いろ」の屋号で店舗販売のみに切り換えました。店内には生菓子が25~30点、進物用の菓子が10点ほどあります。ゆっくりと商品を選んでいただきたく、すべてのお菓子はお客様ご自身でかごに入れるスタイルをとっております。
主力商品は季節の果物を使った大福等。なかでも4Lサイズの苺が入った「王様のいちご大福」が特に人気の商品になっております。地元高知の食材、北川村の柚子、梼原町の桜等を材料に使用した最中も人気です。
今年から始まったパン屋さんとコラボした土曜日限定の商品「和菓子屋のあんパン」も予約が増えてきて午前中に売り切れる事もよくあります。
店内の商品ポップやパッケージのデザインは美術大学を出ている妻の担当で、お客様からも好評で喜んでいただいております。
また、新しい試みとして3年前から店舗の奥のスペースにギャラリー「さくらとito」をオープンし、陶芸や油絵、織り物等いろいろな作家さんが個展をしてくださり、和菓子とアートの異なる世界を楽しんでいただいております。
和菓子にふれる機会の少ない方にも和菓子の魅力を広め、伝えていきたいと思っています。
高知県菓子工業組合青年会・菓処桜いろ・横山憲保