宮崎県菓子店の投稿
御菓子処 光仙
街市で見つけた老舗
宮崎市中心街の一番街と若草通りにて、毎月第4土曜日に開催される街市に御菓子処光仙の店主浜砂盛光さんを見つけました。街市とは「宮崎の佳い食」で街を、そして宮崎を元気にしましょう!という宮崎商工会議所の協力による街市実行委員会主催のイベントです。
残暑厳しい街市の通路には、いくつもの特大氷も設置されており、野菜やフルーツ、牛串焼き、はちみつ、パン、ハンドメイドアクセサリー、その他なんでもありの47ブースでの街市で、すごい賑いです。浜砂さんは佐土原町生姜倶楽部の和菓子担当として出店し、佐土原いっぱい生姜パイ、佐土原だんご、くじら羊羹、佐土原美人などなど「ちりめんじゃこ」と隣合わせに並べてあります。開催当初からの出店の為、お得意様も増え楽しみに爆買いする方もいると嬉しそうでした。
「御菓子処光仙」は佐土原町にあり創業45年の老舗です。店主の浜砂さんは学生時代に「手に職をつけたほうが良い」と教わり、またある時、先輩の「いらっしゃいませ、またどうぞ」などと元気に働く姿を目にして商売人になりたいと強く思ったのがきっかけとなり、色んなお店での17年の修行があったと伺いました。笑い話のようですが、早朝からの作業で疲労困憊しているにもかかわらず、夜、店主のお金を数えてる姿を見て、早くお店を持ちたいとさらに頑張れたそうです。
昭和49年に念願叶い奥様と二人での和菓子洋菓子のお店ができました。オリジナル商品の焼菓子「里ごころ」流し物「イロハ口説」季節物「苺大福」は超人気で遠方からのお客様もあるそうです。以前のような祝い菓子は減少しましたが「伝統和菓子など作りながら、お菓子を通じて社会貢献できればいいな」とまだまだ目標がある浜砂さんでした。
宮崎県菓子工業組合事務局・大西みつ子