各地の菓子店探訪
香川県菓子店の投稿

菓子処 坂口屋

生どらの名店に

白雪粉 今回は、銭形の砂絵「寛永通宝」で有名な観音寺市「坂口屋」さんにお邪魔させていただきました。今年から香川の青年部で活動してくれております、藤村社長に色々お話を聞かせていただきました。

 1970年創業の坂口屋さんは、以前は、餅・赤飯・盛り篭などの注文いただいた菓子を作る、法事や祝い菓子の注文製造販売を基本とした、昔ながらの菓子屋のスタイルでした。二代目就任頃から作るお菓子・販売店舗のリニューアルなどと色々と取り組まれ、販売形態を現在のスタイルに変えていきました。

どら銭形 今年12年目になる新しい店舗のコンセプトは、「自分が作りたいものを作るセレクトショップを目指す」を目標にやってこられたそうです。メインの冷蔵ショーケースは、基本の生どらや、季節に応じた月替わり生どらが目を引き、取材時には木苺の生どら、3月にはいちご大福をコンセプトとした生どらを展開されるとお聞きしました。センスの良い味の組み合わせやボリューム感・見た目も評判となり、高速道路SA・道の駅などからも声がかかり、卸売も手掛けられるほどに成長されました。

 坂口屋さんでは「白雪粉」と呼ぶ砂糖菓子(落雁)を大事にされております。使う色の組み合わせによって魅力あるお菓子になります。昔ながらの菓子ですが、カラフルさがうけ、今流行りの写真映えするお菓子として若い人にも需要があるそうです。

 要望あれば出張落雁教室も開催されております、「消えつつあるお菓子のジャンルにも今一度注目し、昔ながらの菓子の良さを伝えていきたい…」との想いだそうです。

和菓子甲子園エントリー作品販売

 香川県菓子工業組合青年部では、エントリー作品の優秀なお菓子はイベントで商品化する取り組みを行ってきましたが単発販売のみでした。地元の高校である笠田高等学校の生徒さん考案作品、令和をテーマとしたムースどら焼き「和(なごみ)」、の店舗販売に協力していただけるようになりました。

 全国和菓子甲子園が地方から盛り上がっていくことが大切で、地元の高校生が考えた和菓子を地元の菓子屋で販売するといった仕組みが定着していくことで、地域活性や菓子業界の盛り上がりに期待したいと仰ってくださいました。

 香川県菓子工業組合・田村正太郎

店舗データ

坂口屋菓子処 坂口屋
香川県観音寺市粟井町2401
TEL 085-27-6895