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酪農家応援プロジェクト

牛乳を使ったお菓子プレゼント

牛乳を使ったお菓子 新型コロナ感染症の感染拡大防止策として、3月2日から全国の小中学校で休校する措置が取られました。その影響は多方面に波及しましたが、小中学校で提供される給食に使用される食品素材の一次的なロスの発生は大きく報道されました。その報に触れた福井県洋菓子協会の会員から「我々菓子製造業を営む団体で何か協力ができないか?」と発案され、福井県菓子工業組合と福井県洋菓子協会の協働で重要な原料である牛乳に着目し、社会貢献事業を構築していくことになりました。

県下全域の子供たちにプレゼント 学校給食で消費される牛乳は、福井県だけでも1日4万本以上。それらがすべて停止という事態は初めてのケースだとの事で、学校給食を担っていた乳業メーカーは売上が激減、一方、搾乳は継続しなくては乳牛が病気になり死んでしまうとの話を伺い、先ずは牛乳の消費拡大を組合員に啓発し、牛乳を使った既存商品の特売や増量。新商品を開発し販売を行う趣旨を伝え、協賛店を募りました。新型コロナ感染症の拡大防止を受け、外出自粛、移動制限要請がある中、いずれの店舗も苦しい経営状況であるにもかかわらず、両組合合わせて41社がエントリーしてくれました。

 また、休校でクラブ活動、卒業式等の思い出になる学校行事が中止される中、自宅や児童クラブで過ごす日々を送る小学生の皆さんを元気付けようと、それぞれの地域の協賛各店が子ども達に牛乳を使ったお菓子をプレゼントする事業も立案。それぞれ周知を図るため、福井県菓子工業組合の平山理事長、福井県洋菓子協会の上野会長が福井県内全報道機関に呼びかけ、記者会見を開き事業の主旨を発信しました。

酪農家応援プロジェクト その成果もあり、県下全域の児童館、休園の要請が出ていない幼稚園、保育園に延べ4000個以上のお菓子を配布、プレゼントする事が出来ました。

 当初、学校再開予定であった4月6日を事業期間として設定しましたが、緊急事態宣言の発出に伴い、5月6日まで休校の要請が延長されたことを受けて、酪農家応援プロジェクトも有志メンバーで継続しています。

 収束が不透明な状態であり、経営にも影響が及ぶ中、地域に元気を提供していきたいと考えています。

 福井県菓子工業組合中央支部・㈱甘泉堂・村中洋祐

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