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コロナ禍における菓祖神祭

「菓子文化の継承には継続が大事」

菓祖神 中嶋神社 徳島県菓子工業組合では例年11月に菓祖神祭を行っておりますが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に加え、現職であった谷内理事長の急逝があり、開催を躊躇しておりました。

 しかし、臨時理事会の席で直前理事長より感染対策を行った上で開催するのが望ましいとの意見を頂き、理事に諮ったところ賛成多数で開催することとなりました。

 開催に際し参加を募ったところ、例年よりも少し多い40社から玉串料を頂戴し、献上菓子も内19社から提供がありました。神前に祀る御鏡餅や紅白餅は組合員から提供を受け、御供物の昆布、若布などは地元の海産物問屋で、御神酒は椎宮八幡神社参道近くの酒造場で手配いたしました。

マスクを着用し祭礼に臨む組合員 祭礼当日は晩秋とは思えない温かさの中、出席者は感染防止の観点からマスク着用で祭礼に臨みました。神前には御供物、御鏡餅、御神酒、紅白餅、献上菓子が祀られており神職が祝詞を読み上げ、御祓い、玉串拝礼と進み、神職のお言葉を頂戴し、無事終える事が出来ました。祈祷した紅白餅と御神酒、これらは御神札とともに撤饌として玉串料を奉納いただいた組合員各位にお渡しいたしました。

 コロナ禍で中止や延期された行事が多い中、所謂、感染の第三波といわれる前の時期であった事や、野外である事、少人数での開催である事から例年と変わらぬ作法で執り行われた菓祖神祭ではありますが、一度途絶えてしまうと再開に際して多くの労力がかかるのではないでしょうか?

 ふと、私が谷内理事長から受けた薫陶が思い出された「菓子文化の継承には継続が大事だよ」

 やはり継続が必要な事は行うことが、コロナ禍においても菓子文化継承に繋げていくことができると思っております。

 徳島県菓子工業組合・菓子屋の仕事委員長・清水丈雄

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