お菓子スタンプラリーを開催
コロナ渦でのお菓子の消費拡大へ
岩手県菓子工業組合一関支部(千葉修己支部長)、東磐支部(柴田健二支部長)では、新型コロナウィルスで打撃を受けた菓子パン業界の振興と消費回復を目的に、一関商工会議所の協力により、令和三年二月一日から三月十一日までの期間「一関お菓子スタンプラリー」を実施した。岩手県南の一関地方に数多くある銘菓を取り扱う菓子店を消費者に巡ってもらい、更なる活性化を目指していく。
一関、東磐の両支部では、毎年全菓連催事祝い金を活用し、秋の一関商工祭にあわせて、県内外のお菓子を集めた「お菓子まつりinいちのせき」を数年前より実施しているが、今年度は新型コロナウィルス感染拡大の動向もあり、中止となった。
旅行や外出の機会が減り、手土産であるお菓子の需要も低迷していることから、各組合員事業所が知恵を出し合い「地元のお菓子を楽しみ、美味しく食べよう」と企画した事業である。
本事業は、一関・両磐地方の組合員事業所のほか、一関商工会議所の呼びかけにより、組合未加入の事業所も参加し、計四十三店舗で展開。各店でスタンプラリーカードを配布し、五百円以上購入すれば、スタンプが一個押される。異なる店舗のスタンプ四個を集めると応募することが出来る。賞品は市内の特産品セットや、組合員各店の自慢の菓子類の詰め合わせなど、百四十本が用意された。今回は菓子店のほか、市内の道の駅や産直施設へはボーナスポイントが設置され、応募機会の拡大を図ったことが功を奏し、予想を上回る多数の応募があった。一関市は岩手県南部に位置し、宮城県と隣接しているため、宮城県からの応募もあり、本事業を通じ、一関・両磐地方の菓子の消費拡大に寄与したと思われる。また、組合においては事業に参加した未加入の事業所より、組合加入の申し出があり、組織拡大にもつながった。
同組合の千葉修己一関支部長は「コロナ渦で、様々なイベントが中止になる中、スタンプラリーが活性化につながり、お客様に喜んでいただけた」。柴田健二東磐支部長は「コロナ渦で営業は厳しいが、スタンプラリーを通じ市内各地域のお菓子屋さんを歩いて欲しい。地元のお菓子を知ってもらう機会となった」と語った。
岩手県菓子工業組合・小沢仁