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オンラインによる「春季例会」&「和洋菓子講習会」

静岡県菓子工業組合

オンラインによる理事長あいさつ 3月16日、この日は彼岸の入りの前日で和菓子店は多忙な日だが、静岡県菓子工業組合では新型コロナウイルス感染拡大で沈滞気味の組合員に少しでも元気を出して頂こうと、オンライン(Zoomシステム)による「春季例会」と「和洋菓子講習会」(静岡県和菓子協会共催)を同時開催した。コロナ禍でがら空きの電車に揺られパソコンに不慣れの皆さんが集まる静岡市の会場に向かった。

 恒例となった「春季例会」はこれまで著名な講師をお招きして講話を拝聴してきたが、今回はコロナ感染防止の観点からオンラインを採用して、和洋菓子講習会の前に若月理事長を中心に組合独自の例会を行なった。若月理事長のあいさつでは「このような厳しい時に平素の営業の姿勢が問われる。日頃から誠心誠意、心込めた商品とサービスが大切である」「ピンチをチャンスと捉え前を向きましょう」「忙中閑あり」の譬えを引用される等、興味深いお話を聴くことが出来た。

画面で見る製菓講習会 和洋菓子講習会は例年夏期に行っていたがオンライン活用の普及に備え実施された。当初、実施の時期については菓子店の多忙期である事から慎重に検討されたが組合単独では難しい部分があり、株式会社林原様の全面的な支援協力が不可欠であることから、講師の都合や林原様の日程が混んでおり止むなくこの日となってしまった。

 パソコンに不慣れな方の為に式場の一室を借りうけ感染防止対策を施し、プロジェクターを使い大画面で受講する2方式で行った。商品は「甘酒ういろう」「あんぱん風まんじゅう」「抹茶スフレロール」の3種類を1時間半の時間で行われた。講師は「岡山県」、林原様は「東京都」そして会場は「静岡県」と1都2県をつないでの講習会である。

 リモート・12名、会場・11名の計23名と参加者が少なかったがこれは時期の問題とパソコンが扱えないという方が多かったことで、参加された方は全員が良かったと好評であった。パソコンの操作ミスで途中からの受講であったり、中には接続不能な方もいた。会場でも一時、交信不能になり会場の職員にお手伝いして頂き復活をした。パソコンを仕事場に持ち込み作業をしながら聴講した方も居た。

大画面で受講する皆さん 講習内容は手元も良く見え、講師の話もしっかり聴こえ成功だった。改善点はレシピや実物の作品(試食品)が手元に無かったこと、カメラは固定でなくカメラマンに撮影してもらうと良いなど。初の試みで色々な課題が見つかったことは今後の為に大きな収穫となった。

 オンラインによる講習会を体験した方からは合格点を頂き、これからの時代はこうした講習会が主流になるだろうなどの感想が多かった。それには菓子作りと同時にパソコンの操作にも慣れることが大事である。

 静岡県菓子工業組合顧問理事・森田紀

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