いちご大福作り体験
JALふるさと応援隊
山武市の橋本菓舗は創業百二十余年になります。初代は餅菓子屋をやりながら煎餅を焼いていました。店の前を流れる川に焼いていた煎餅が飛んで行ってしまい、よく拾いに行っていたそうです。そのすぐそばの橋のたもとに店があったことに屋号は由来します。
成田国際空港に近いこともあり、昨年末に山武市が「JALふるさと応援隊」として、JAL千葉県担当客室乗務員のみなさんに、山武市の魅力の一つであるいちご狩りといちご大福作り体験をしてもらうことを企画しました。いちご大福作り体験は橋本菓子舗でというお話をいただき協力することになりました。山武郡成東町(現在は山武市成東)は平成に入りいちご農園が増え始め、町の活性化のために苺組合からいちごを使用した菓子を作って欲しいとの要望があり、当店では試作を繰り返し白餡のいちご大福を販売することになりました。
使用しているいちごは娘の嫁ぎ先である石橋苺園から、毎朝摘みたてを届けてもらっています。
十一名の客室乗務員によるいちご大福作り体験を二月二日に行うにあたって、コロナ禍であるため作業台周辺が密にならないよう、間隔を開け五名と六名の二回に分けて行うことにしました。
当日、いちご狩りを楽しんできた客室乗務員さんたちは予定時刻より少し遅れて到着しました。
さあ、いちご大福作り開始です。作業の手順を説明したあと、①いちごを白餡で包む②それを餅生地で包む③出来上がったいちご大福をカップケースに入れて完成。一人当たり三個を体験してもらいました。
客室乗務員の皆さんは、あたかもこれからフライトする前のような緊張感で取り組んでいて、こちらも負けずに一生懸命に教えることができました。時間の制約もあり、自分の思い通りに体験してもらえなかったと反省点もありますが、私としてもよい経験になりました。
今回のいちご大福作り体験の様子の一部が、山武市公式YouTubeチャンネル「さんむの魅力はココカラはじまる」の中で五月より動画配信されています。
千葉県菓子工業組合常務理事・㈲橋本菓舗・市原健一