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第17回全菓連青年部中・四国ブロック大会

山陰海岸、砂の美術館、鳥取砂丘も視察

 第17回全国菓子工業組合連合会青年部中・四国ブロック大会は、7月5~6日、鳥取市・ホテルニューオータニ鳥取で親会のブロック会議と併催され、約50名の青年部員が参加した。全菓連からは、小谷副理事長、槌谷青年部部長、事務局主任が参加した。

大会に先立ち、鳥取県平井知事による「ゼロから生み出す広報戦略」を演題とした記念講演が行われた(以後掲載)。大会では、先ず鳥取県出身の作曲家岡野貞一氏作曲のふるさとを斉唱した。次に、全菓連青年部田村中・四国ブロック長より「中・四国ブロック大会では交流がメインになります。顔見知りになり、より深い付き合いになれる関係になればよいと思います」、槌谷青年部部長より「お伊勢さん菓子博2017におきまして、中・四国ブロックの皆様よりたくさんのお菓子を送っていただき、3千名以上の来場者にお菓子を配布する事ができました。お菓子は、全国から約1万7千個も集まりました。中部ブロックは、いせわんこパフェを販売しましたが、ひろしま菓子博での販売例を勉強し、5万食用意し49,800食を販売する事ができました。残りの200食は大垣で開催された大垣菓子博という街のイベントで販売できましたので、実質的に全て完売できました。中・四国ブロックの皆様にさまざまな情報と知恵をお借りしたおかげで、お伊勢さん菓子博でも青年部が大きく飛躍するきっかけを頂いたと感謝します。第10期は全菓連青年部が創立20年を迎えます。今期の事業目標として、全国の高校生を対象とした和菓子甲子園という活動を推進していきたいと考えています。来年夏を目標に全国各地からの高校生を募集して、最後決勝戦を開催し、後々の和菓子を愛する子供たちを育む礎になることを期待しています」、鳥取県菓子工業組合青年部小谷直大部長代理より「鳥取県の青年部は休会していましたが、2年前の全国大会から参加しています。少ないメンバーですが、精一杯おもてなしを致しますので、本日と明日よろしくお願いいたします」と挨拶があった。

懇親会では、小谷ブロック幹事長、全菓連齊藤理事長の挨拶の後、鳥取市地酒で乾杯条例に基づき、鳥取市羽場副市長より地酒による乾杯の発声があった。

翌日は、因幡のジオパークと観光施設視察として、山陰海岸、砂の美術館、鳥取砂丘を視察した。

山陰海岸

山陰海岸視察では、船で浦富海岸をめぐった。船着き場は蒲生川下流にあり、川を下り海に向かう。蒲生川は江戸時代、32万石の鳥取城の米蔵に通う千石船によって賑わい栄えていた。地元の小学校では、午前中近くにある海水浴場で遠泳や海水浴を楽しむ。河口には山陰の冬の名産である松葉ガニが水揚げされる網代港がある。6月から8月は休漁期間となり、船の修理洗浄などを行う。この期間は沿岸漁業や夏限定の海女漁が行われる。河口からは鳥取砂丘を見ることができる。ユネスコ世界ジオパークの認定を受けた浦富海岸は、花崗岩でできたリアス式海岸であり、長年の日本海の風雨・荒波により浸食を受けて、いたるところに断崖、絶壁、洞窟、洞門がある。奇岩岩礁の変化に富み、早くから国の名勝、天然記念物に指定された。おしろいの断崖は、高さ約70mあり中腹が白いため、おしろいと名前がついた。白色は鳥の糞が原因である。海賊穴は入口が小さいが奥行きは約50mあり、但馬の海賊の数ある隠れ場所の一つと言われている。千貫松島は松が一本だけ生えた三角の島であり、鳥取城藩主池田候が「我が庭にこの岩付きの松を移すことが出来た者に千貫を与えよう」と言ったことが名前の由来である。鴨ヶ磯は、浦富海岸の中でも美しく大小無数の島々で構成され、石英砂で出来た砂浜がある。水質は良く透明度は25m位、条件が良ければ40mにもなる。石垣島は、岩にたくさんの石垣の様なブロック状のひび割れがあるので名付けられた。駱駝島は大小二つの島が、二つこぶラクダがしゃがんでいる様な形をしている。菜種島と菜種五島は、元々大きな岩の塊が長年にわたる浸食で、いくつもの離れ岩になった。菜種島は浦富海岸にある166の島の中で唯一、菜の花が咲くため、その名がつけられた。城原海岸は、文豪島崎藤村が「松島は松島、浦富は浦富だ」と絶賛したと言われている。黒島は、凝灰角礫岩で出来た島で、活発な火山活動が起きていた時代に、溶岩や火山灰などが固まって作られ、色が黒っぽい。ジオパークは地質学的に重要で、美しく貴重な地域遺産を複数含んだ自然公園を指す。ジオは地球や大地という意味を持つ。ユネスコが認定する世界ジオパークは、日本に8カ所ある。この辺りでは一般の人の魚釣りは許されているが、それ以外は密漁となり、海上保安庁が監視している。

砂の美術館

砂の美術館は、砂像と言う砂で作られた彫刻専門の施設で、2006年にスタートした。建物は2012年に建てられ、世界初の砂の彫刻展示専門建物である。毎年テーマを変えて作成され、今回は第10回の展示になる。展示する作品は、日本人も含め9か国19名の彫刻家が制作している。砂の彫刻は砂と水だけで作られ、糊やセメントの様な固める材料は使用していないので、いつ崩れるかわからないが、崩れることはほとんどない。去年の地震でも、大きい崩れはなく展示期間を終了した。1年間の展示期間が終わると作品を壊して砂に戻し、再度その砂を使い作品を作る。砂の美術館の総合テーマは「砂で世界旅行」で、今回はアメリカ合衆国がテーマで、展示室にある作品は全てアメリカ合衆国にちなんだ彫刻作品になっている。

鳥取砂丘

鳥取砂丘 鳥取砂丘は、山陰海岸国立公園の特別保護区に指定されている、観光可能な砂丘としては日本最大の砂丘である(規模では青森県の猿ヶ森砂丘が日本最大の砂丘であるが、一般立ち入りができない)。1955年に天然記念物に指定、2007年に日本の地質百選に選定され、鳥取県のシンボルの一つになっている。砂丘入口付近には観光用のラクダがいる。砂丘列と言われる3つの大きな砂の高まりがあり、多くの観光客が行くのは第2砂丘列であり、その姿が馬の背中に似ているので馬の背と言われる。高さは47m、傾斜は32度もある。砂丘の上からは日本海が一望できる。風があると風紋ができて、足跡が無い早朝では特にきれいに見える。冬に雪が積もるとスキーもできる。

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