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大学サークルと二人三脚で健康・地産地消の菓子開発

『朝市とまと』 を紹介する金巻社長 新潟総鎮守白山神社の門前町《古町》は、 ご多分に漏れず郊外店に押され、 かつての賑わいを失いつつあります。 新潟市上古町商店街振興組合ではアーケード改装やバリアフリー歩道の設置等に取り組み、 完成して2年が経ちましたが、 最近では若者による個性的な店が増え、 商店街の催事やPRも伴い徐々に回復の兆しが見えています。

 こんな中、 次代を担う立場から《異業種や消費者の意見を取り入れた差別化商品づくり》を目指したいと考えており、 二年ほど前から新潟県立大学菓子研究サークルとお菓子の共同開発に挑戦、 コンセプトに叶うお菓子作りに取り組んできました。 〈商店街の活性化に繋がれば‥〉との思いで研究や試作を重ね、 〈健康と地産地消〉に的を絞り、 消費者やマスコミの注目を集めるまでに至りました。

 第一弾は、 五泉市産の里芋と野菜を使った最中 『菜』

 第二弾は、 新潟市産の女池菜と米粉を使ったクッキー 『よつばの花束』
 ~卵・乳製品・小麦を使用しないアレルギー対応商品は大変に喜ばれ、 東日本大震災に売り上げ金の一部を義援金として送り、 よつばのクローバー役を果たしました。

 第三弾は、 新潟市豊栄産の桃太郎トマトを使ったゼリー 『朝市とまと』
 ~アセロラ果汁を加えた爽やか仕上げは生トマトの苦手な人にも好評でした。

 これらの商品は、 店頭や老人ホームなどでアンケート調査を行いながら次の商品開発に役立てたいと考えており、 第四弾で春夏秋冬シリーズが完結できたらと思っています。

 その他、 講師を務めている新潟調理師専門学校との共同研究品である県産米粉使用の調理菓子 『ケーク・サレ』 や近所の酒屋さんとの共同研究品たる酒まんじゅう 『升升美人』 も中々の評判となっています。

 産学共同は大いに参考になり、 健康と地産地消のコンセプトも理解されつつあり、 これからはPR・売り上げ増進に努め、 商店街の活性化に資したい。と思う今日この頃です。

 新潟県菓子工業組合・㈱金巻屋代表取締役・金巻栄作

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