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㈲御菓子司せきね

武州栗羊羹

武州栗羊羹 今回は埼玉県本庄市㈲御菓子司せきねさんの武州栗羊羹の紹介をいたします。

 せきねさんのお店は本庄早稲田駅から車で10分、群馬県伊勢崎市にほど近い方向にあります。創業は大正5年ですが、建物は明治32年建てられ第二次大戦中などの一時期本庄町役場にも利用された木造家屋をそっくり譲り受け以来店舗として使用し続けています。現在は三代目関根昇さんを中心に家族を主とした営業です。

 武州栗羊羹ですが練り羊羹に粒栗を併せて竿菓子に仕上げたものです。原材料は小豆・栗・米・糯米・寒天・小麦粉等と通常の練り羊羹と一味変わってます。製造は先人から受け継いだ方法手順を踏まえつつ更に新しい工夫を加えながら丁寧につくる事を心がけているそうです。特に内取りの餡には小豆は北海道産と決め使用し五感全部を働かせ最初から練りあがるまで付きっきりで火加減を調整しながら餡と対話するつもりで艶良く練り上げているそうです。

㈲御菓子司せきね そうして出来た餡で作る武州栗羊羹はお店の看板商品。栗は大粒を選び数回かけて密漬けし黄金色に艶良く仕上げそこに羊羹を流し込み商品としています。終始一本づつ手作りの為一日120本製造が限度となります。

 店主によりますと「仕上がった栗羊羹の一切れは宵の月を思わせ、口に入れた時程良い触感と甘さの中に栗と小豆の風味を感じていただけると思う」。

 武州栗羊羹は第23回全国菓子博覧会において内閣総理大臣賞を受賞しました。また平成16年本庄市行幸啓された折、天皇皇后両陛下にお召し上がり頂きました。その他各種観光土産推薦品となってます。

 一本350g 1050円の販売ですので近所にお立ち寄りの際にはご賞味してみてください。

 埼玉県菓子工業組合監査兼広報・中島祥夫

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