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第7回春の宇治茶フェスタにて

京の伝統和菓子体験教室を開催

伝統和菓子体験教室 平成24年2月4日(土)京都府生菓子協同組合青年部は会場、宇治茶会館・茶業センターに於いて京の伝統和菓子体験教室を開催した。

 これは社団法人京都府会議所より「お茶にはお菓子が付き物。そこで今回はわくわく!ドキドキ!第7回春の宇治茶フェスタにて参加体験型のイベントとしてご協力をお願いしたい」との強いご要望を受け、かねてより京和菓子の普及活動の一環として行っている和菓子教室を開講するに至った。

 宇治茶フェスタとは宇治茶のPRを目的として「宇治茶の産地めぐり、味めぐり」をはじめ、宇治茶スイーツや地元特産品の販売など、お茶の香りに包まれた1日が満喫できるイベントで、美味しいお茶の淹れ方教室、和菓子づくり体験教室が今回、体験型教室として新たに取り入れられた。

 最初に古谷繁幸部長から、「本日は桜と菊を作りますが、とくに菊(十六文様)は難しいと思います。ですが、あえて難しいものに挑戦して普段の私達の仕事の一片にでも触れる体験となればと思います」と挨拶。一級技能士及び明日の名工受賞者を含む青年部員11名が講師陣となり、1回30数名を3回、計100名の参加者を囲んでの実習となった。

 課題は練り切りの桜と菊の2種類。職人の巧みな技法を目の前に感嘆の声や時折、拍手喝采もあり、会場内は盛り上がりをみせ、後に各テーブルに部員が補助に着き熱心に指導にあたった。参加者は眉間にしわを寄せながら真剣に取り組み、出来上がったお菓子をみんなの作品と比べては喜び、万面な笑顔を見せていた。

 「練り切り自体、何で出来ているのか知らなかった」「うまく色がボケないが、少しずつ形になっていく工程が楽しい」という声や菊に関しては「菊は大変難しく十六模様はとても無理。しかしながら真ん中のシベを付けると何とか形になり、とても可愛くなった」などの意見が飛び交った。

 主催関係者達からは「大変人気で大好評でした。また次回ご一緒できればと思います」と嬉しいお言葉をいただき、円滑、有意義な講習会を閉会した。

 同組合青年部はこのような文化イベントを通じて地域の方々へ和菓子に対する関心を深める事ができればと強く願い、和菓子づくりも食文化という理念と共に今後も和菓子の普及活動に力を入れていきたく思う。

 京都府生菓子協同組合青年部庶務広報担当理事・石塚幸司

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