菓青会 県産原材料を使った スイーツコンテスト開催
大分市内のデパート『トキハわさだタウン』にて、大分県産米粉と黒大豆を使ったスイーツコンテストの公開審査会を開催した。本事業は県中央会青年部会他、各種団体等の協力のもと、県産原材料のPR及び利用促進等を目的とし、大分県菓青会(梅田一弘会長)が6月頃から準備を始め取り組んだものだが、蓋を開けてみるとイベントの規模が思いのほか大きい上に、設立して3年目の菓青会にとって経験はもちろんのこと、初の試みへの参考となる情報等が不足していたことから、それらを補うために何度も話し合いの場を持ち、一歩ずつ手さぐりで進んでいくこととなった。
コンテストの内容は、新聞広告及びチラシ等で一般公募し、県下から集まったスイーツのレシピを菓青会で一次審査し高評価順に5品選考したのち、後日行われる公開本審査会では、一般の来場者が、その場で審査員となり全品を食べた上で一番好きな菓子に投票するという分かりやすい方法にした。ただ、一般審査員だけでは、総評の説得力不足や、同投票数になった場合等の問題に対処できないことを想定して、外部より特別審査員を招き、審査会に厚みを持たせると同時に、進行を円滑に行うために協力を仰ぐこととした。そこで候補に挙がったのが、大分菓青会設立の頃から親交がある全菓連青年部 前九州ブロック長の野田拓史氏で、突然の無理な依頼にも関わらず快く引き受けていただいたことによって大きく前進することが出来、一丸となった会員は手分けをして大量のチラシを配布する等それぞれの役割を果たし準備を進めた。努力の甲斐もあり、応募作品はレベルの高いものがたくさん集まり、一次審査を通過した5品は個性的で、実際に食べてみたくなる魅力的な菓子が揃うこととなった。
公開審査会当日は、平日のうえ雨も降り始め、良い条件ではなかったが、菓子まつりを同時開催し、菓子販売の他、上生菓子の実演無料配布及び、どら焼きの実演販売等を行い集客に努めることで、一般審査員の募集に繋げた。当初100名の審査員を予定していたところ実際には63名しか集まらなかったが、それぞれが真剣な面持ちで一品ずつ丁寧に味わっている様子だったので、人数に関係なく公正で素晴らしい審査会になったと言えるだろう。
最優秀賞には、県産黒大豆『クロダマル』の特徴をシンプルに活かした『クロダマルダックワーズ』が選ばれ、作者には、梅田会長より賞状と共に賞品のホームベーカリーが贈られた。最後に野田審査員長から審査総評と大分県菓青会へのエールをいただき、菓青会にとって特別なイベントを締め括った。
大分県菓子工業組合事務局長・早瀬大雄