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廣島クリームぜんざい2013 テスト販売

懐かしさと同時に目新しさを!

廣島クリームぜんざい販売ブース ひろしま菓子博の開催まで、残すところひと月となった3月17日。広島みなと公園とその周辺にて「第1回広島みなとフェスタ」が開催されました。

 「みなとでつながる海と空と人」をテーマに、広島港周辺のにぎわいを創出し、広島港の新たな魅力を発信するため、行政、地域団体、港湾関係者、企業等が協働して行なった催しです。ややぐずついた空模様だったにも関わらず、10時から16時まで、約35、000人の来場者でにぎわいました。

作製風景 今回われわれは、ひろしま菓子博の営業出店ブースのシミュレーションを目的に参加しました。姫路菓子博の「城下町パフェ」にならって、青年部の中四国ブロック全体で取り組むにあたり、製造手順や提供方法などのオペレーション上の課題を事前に確認・共有するためです。

 商品は「廣島クリームぜんざい2013」と「廣島クリームぜんざい 世界遺産スペシャル」の2アイテム。

 「クリームぜんざい」と言っても、いわゆるアイスクリームや白玉をのせた冷たいぜんざいのことではありません。水飴、砂糖、小豆粒あんに水を加えて、撹拌しながら冷やしたものです。戦後まもない頃、まだ物資が手に入りにくい時代に誕生し、広島県内だけで独自の発展を遂げ、60年余にわたって愛されてきた氷菓なのです。

 ところがここ十年来、再開発や店主の高齢、後継者不足などの理由で、クリームぜんざいを提供する店が次々と姿を消しています。この菓子博を契機に、再び広島の食文化として後世に残すべく、広島県商工会議所青年部や、かつて広島駅前にあった名物店「甘党たむら」のご主人にもご協力いただき、商品化を進めてまいりました。

 一昨年以降、度重なる協議と試作の末、ノスタルジックな復刻にとどまることなく、現代的な味わいやトッピングなどの工夫を盛り込んだ、言わば「2013年版クリームぜんざい」を開発。昨年8月末にはマツダスタジアムで行なわれた菓子博プレイベントで1回目のテスト販売を実施しました。年輩の方にも若い方にも、懐かしさと同時に目新しさを感じていただけたようで、2日間で合計1、000食を売り上げることができました。

 そこでの反省や課題を踏まえ、さらに改良・改善を重ねた結果、この度のイベントでは1日で約900食を売り上げました。

 菓子博本番に向けて確かな手応えを感じつつ、現在は新たな課題の解決に取り組んでいるところです。

 菓子博にご来場の節は、ぜひ全菓連青年部中四国ブロックブースにお立ち寄りいただき、「廣島クリームぜんざい2013」をご賞味くださいますようお願い申し上げます。

 広島県菓子工業組合青年部会長・竹内恒彦

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