各地の菓子店探訪
神奈川県菓子店の投稿

横浜市旭区の白根の里って?

後継者シリーズ⑤

 後継者シリーズも5回目となりました。

加藤籐吉さん 今回ご紹介するのは、横浜市の西部に位置する旭区の「さくらや」の加藤籐吉(ふじよし)さんです。代表の加藤美知子さんの息子さんで、お父様に就いて修行中に、お父様が亡くなられて以来、お母様と二人で創業四十八年のお店を守っています。周りは競合店がずらり、毎日、試行錯誤の連続で、イベントに出掛けたり、忙しく飛び回っていても、仲間たちの研究会にも、熱心に取り組んでいます。旭区は、帷子川の源流で支流によって起状の多い複雑な地形が形成されて、水と緑が多く、水田を含む山里があり、自然が一杯で緑が美しい所です。区内には、日本の原風景を思わせる茅葺屋根の民家が以前あったそうで、このあたりは白根の里と言われていたそうです。そこから、銘菓「白根の里」最中が出来ました。創業以来の「焼大福」は、冬限定ではありますが、常連のお客様の評判がよく年々注文が増えているそうです。ここで、「焼大福」について一言。出来たての大福を一晩置きます。堅くなった大福を持ち帰って焼いて頂く。絶品だそうです。私も是非、賞味したいものです。冬の楽しみができましたね。

銘菓「白根の里」 こうして親子で家庭的なお店作りをめざし盛上げ、頑張っていらしゃるのですが、お母様には、心配事があるそうです。籐吉さんが独身だから。お嫁さんと三人で仲良くしたいと。ご本人も結婚願望が強く、早く結婚したいと思っているそうです。聞くところによりますと、研究会の仲間でも5人から6人位は独身との事。ステキな出会いがある事を祈らずにはいられません。近い将来、必ずよいご縁があると、信じてやみません。

 終りに、この地区には、よこはま動物園ズーラシアがあります。見どころを少し紹介しますと、何と言ってもオカピでしょう!キリン科に属する哺乳動物で頭はキリンですが、首は長くなく、胴体と足はシマウマ。どうですか想像できますか? 足は、シマウマのゼブラマークが、はっきりと浮き上がり、何とも不思議な動物ですよ。一度、出掛けてみて下さい。

 神奈川県菓子工業組合事務局・神原裕美子

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