ブロック青年部代表者会議を開催
参加者より熱く活発な意見が交わされる
全菓連青年部東北・北海道ブロックでは、去る六月二三日岩手県盛岡市盛岡駅西通いわて観光経済交流センター会議室(岩手県菓子工業組合事務局)を会場に、ブロック青年部代表者会議を開催しました。
今まで、ブロック青年部としての会合は、不定期で部長懇親会が催されておりましたが、公式行事としては、年一回の持ち回りブロック大会での代表者会議のみとなっていたことから、九月に予定されている「全国交流会福島大会」開催を前に、ブロック各県の意見交換の場として企画されました。
当日は、電車事故のため北海道青年部は欠席となり、東北六県より来訪された十四名余の各部代表者により、活発な意見が交わされました。参加者の自己紹介の後、小沢仁ブロック長より全菓連青年部の規約改正や、褒賞制度への応募、東北・北海道ブロックにおける諸課題の説明などが行われました。
議事では、各県の活動状況の報告の後、幅広い意見が発言され、特に「青年部の高齢化対策」というテーマにより交わされた意見では
【青森県】定年制は導入していない。組合青年部としての地域構成は、弘前エリアが中心で親会との連携はとれている。八戸にも別の青年部のような組織があるようだ。
【秋田県】五十歳で定年としている。それ以上の年齢は、特別会員枠で対応している。
現在の会員は四十代が中心である。地域構成は大舘、秋田市周辺が中心。当然若い世代の入会を望んではいるが、現在親会の組合員数も百名ほどと大幅に減少していることから、まずは親組合に入ってもらうことが急務という状況。
【岩手県】定年制の導入はなし。部員は三十代、四十代中心。盛岡以北の部員が皆無で、県域も四国四県に匹敵し、広大なことから全会員の顔合わせも難しい状況となっている。勧誘は口コミに頼っている程度。
【宮城県】定年制の導入はしていない。会員の年齢構成は三十代~五十代。地域構成は県内ほぼ全域。勧誘の声掛けはしているものの効果はいまひとつ。
【山形県】定年制の導入はなし。後継者が入会すれば親が退会という流れになっている。現在の年齢層としては三十代~六十五歳位まで。年齢の高い人には相談役・顧問という形で入ってもらっている(大きな大会の際には助言をもらうことができる、というメリットがある)。会員はほぼ全県にわたっているが、約半数が村山(山形市中心)地域に集中している。勧誘についてはそれぞれの声掛けによる。現在、関係業者十社に青年部の賛助会員として加入してもらっている。会議の準備など運営にとても協力的で助かっている。
【福島県】定年制の導入はしていない。昨年度から新体制となり若い世代も増えた。地域は福島市が中心。問屋業者などにも声かけして入会してもらった。Uターンで戻ってきた後継者などと積極的に交流の機会を設けることに力を入れている。という各県ごとの実情が交わされ、出席者は熱心に耳を傾けていました。
各県とも組織の活性化には、若い世代の勧誘と声がけが必要という観点では、意見が一致しており、今後の大きな課題となりました。
次に、今後のブロック大会開催について協議され、小沢仁ブロック長より、現状を見直しせずに「これまで通りの開催順ですすめていくと、山形、岩手、北海道については同じ年に親組合、青年部のブロック大会が重なる」ということで、特定の地域への負担の懸念が説明され、負担軽減のためブロック大会開催順の見直しが提起されており、是正を急ぎたいとの意向が示されました。 これに対し「全国各ブロックの例に倣い、代表者会議(ブロック部長会議)を毎年開催、ブロック大会を隔年開催という形に切り替えてはどうか」「ブロック大会受け入れのため、積み立てしており正直大変である」青森県。「担当年における組合の経費(持ち出し)について毎回頭を悩ませている」秋田県。という声が上がった。これに対し、小国輝也直前ブロック長から「大会が隔年開催になると、担当が一周するのに十四年かかるので、その間に青年部が代替わりすることが懸念される。であれば、宿泊から日帰りの日程に変更するなど規模を縮小し、毎年の開催にしてはどうか」という意見が出されました。
協議の結果、来年まではこれまで通りの順で開催とし、持ち回りについては、賛意は得られたものの最終的な決議については、九月に福島で開催予定の次回ブロック大会まで持ち越し閉会となりました。同日は、参加者による懇親会も開催され、有意義な会合となり帰路につきました。
東北・北海道ブロック長・小沢仁