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愛媛県菓子工業組合 和菓子講習会を開催

秋の和菓子6品学ぶ

和菓子講習会 平成26年9月12日、菓業会館において和菓子の講習会が開催されました。

 講師に東京製菓学校校長の梶山浩司先生をお迎えし、当日は菓子組合の若い後継者の方だけでなく、地元の愛媛調理製菓専門学校の製菓製パン科の2年生28名も参加され、60名程が熱心に先生の講習を学ばれました。

 当日は、煎茶、ほうじ茶、五穀米など、ヘルシーな素材を使い、秋らしい和菓子6品を作りました。

 愛媛県も和菓子屋さんの後継者難により、組合員が減少の一途をたどっていますが、この製菓製パン科の2年生のように、後継者ではない若い方が和菓子に興味を持って、熱心に和菓子作りを学んでおられる姿を見ると、この中から新たに和菓子屋さんが誕生してほしいと思いました。

 私は常日頃から、和菓子屋さんが減少していった大きな要因のひとつに、菓子作りが人から機械に移り始めたことで、いわゆる職人さんが育ってこなかったことが一番の大きな要因ではないかと思っています。今までは、和菓子屋さんで修業した職人さんが、何年かして独立をして店を持つというのが大半で、事実、菓子組合でもそんなどこかの和菓子屋さんから独立した若い職人さんが、組合の青年会にもたくさんおられ、本当ににぎやかで活気がありましたが、今は、いわゆる和菓子職人さんと呼ばれる方が本当に少なくなりました。

 くしくも、今回の講習会の中で、梶山先生も菓子作りを機械に頼りすぎる傾向を憂いておられましたが、愛媛県の和菓子屋さんも、しっかりとそのお店の独自な味と技術を次の世代に引き継いでいって頂きたいと思いました。

 東京より来られて、熱心にご教授頂いた梶山先生、本当にありがとうございました。

 また、当日助手を務めて頂いた、蛭子堂、高橋英幸様、林仙堂、林哉宏様、本当にありがとうございました。

 梶山先生に教えて頂いた和菓子をそのまま作るのも、もちろん結構ですが、皆様方のお店のお菓子にアレンジをして、また新しい和菓子を作り出してほしいと思っています。

 愛媛県菓子工業組合広報部長・白石恵一

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