岩手県レポートの投稿
いわて国体へ向けた「お土産菓子の開発」
鎌田講師迎え菓子技術講習会を開催
岩手県菓子工業組合(齊藤俊明理事長)では、平成二十八年開催予定の「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」に向けた、新作お土産菓子の開発を目的として、東和会技術部長、日本菓子専門学校講師の鎌田克幸先生をお迎えし、去る二月二四日、盛岡市大沢河原の㈱マイスター日の本を会場に菓子技術講習会を開催しました。
講習会は、来る「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」に向け、岩手県中小企業団体中央会の助成事業の一環として実施されたもので、鎌田講師を招聘した講習会は、二年ぶりの開催となりました。
今回の講習では、道明寺丸種を利用した「さくら餅、ココア餅」、大和芋を利用した「黄金饅頭」、蒸し菓子の「黄奈粉時雨」、日持ちの良い「水饅頭」、酒粕風味の「酒カステラ」の六品目の他、薯蕷練切餡で季節の上生菓子のお手本が披露されました。また、新品目の糖類として注目されている、群栄化学工業㈱の「ピュアトース」の菓子への導入法等も講習しました。道明寺丸種を利用した「さくら餅」では、生地へ生クリームを配量することにより、日持ちが増すこと、コンビニの商品開発でも検討されている事が紹介され、実り多い講習会となりました。
同日は、組合関係者、日本菓子専門学校卒業生など、多くの皆様が受講され、鎌田講師の説明に熱心に耳を傾けていました。
講習会を企画した、岩手県菓子工業組合の阿部大司技術部長は「今後も機会を見て講習会を企画し、菓子製造の技術を向上して行きたい。講習内容を活かし、新商品が開発されるよう期待している」と語っている。
同組合では、同企画の第二弾として、来る三月十日に日本菓子専門学校の阿部悟氏を招聘し、洋菓子講習会を予定している。
岩手県菓子工業組合・小沢仁