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「今こそ!組合力」

共存共栄できる組織作りを

 最近、組合や協会と言われる組織の弱体化が各方面で伝えられています。皆さんの地域ではいかがでしょうか。当組合では、ここ数十年の間に、全盛期の三分の一に組合員数が減少しました。後継者難により廃業のため退会するなど、要因はいろいろとあるとは思いますが、問題は支部組合単位で脱退されることです。それも大きな支部が多いのです。当組合の定款の目的をみると「菓子製造業の中小企業者の改善発達を図るために必要な事業を行い、これらの者の公正な経済活動の機会を確保することを目的とする」とある通り、規模の大小に関係なく共存共栄が目的であります。

 総会の時期が近づいてきました。今年は役員の改選の年であります。是非、皆さんには慎重に真剣に役員の選考にあたって頂きたいと思います。そして自分たちが選んだ役員さんには絶大の支援・協力をして健全な組合運営を行ってもらうことです。組合員も一人一人が自覚を持って積極的に事業に参画することが大切です。

 もう一つ大事なことは、理事長の任期を短くして全力投球してもらうことです。例えば全菓博までを任期とし新陳代謝を図り活性化と透明性を高めることです。信任が厚ければ、また再度、登場も可能とすればいいのです。また、全菓連の理事も県単位の正副理事長経験者が県代表として就任できるよう規約の改正が出来ないでしょうか。その方がお互いに役務に専念でき、県理事長の負担も軽くなります。

 役員が嫌だから退会すると言われる方もいますが、好きでやっている方は少ないと思います。しかし、昔から良く言われた「役が人を育てる」という言葉があります。役員を務めることで自分自身も人の輪や見聞が広がります。こんな世の中でも人の為に尽くす事がいずれ自分の徳となって返ってくると私は信じています。昔、花の鉢の脇に「花一輪 育てるつもりが 育てられ」という一句が添えてあった事を思い出しました。どうか役員の任命を受けたら役職は自分の為と思って積極的に御尽力頂きたいと思います。

 当組合も今年度、創立50周年を迎えます。先人の皆様が営々と築かれた組合をこれ以上弱体化させられません。今こそ皆の「組合力」を高めて「組合員のための組合」の実現に邁進しましょう。また、2年先には三重県伊勢の里で全菓博が開催されます。この時も「組合力」が求められます。全菓博の成功に向けて今から準備を進めると共に組合の益々の発展と皆様のお店の「共存共栄」を目指し力合わせて頑張りましょう。

 静岡県菓子工業組合広報委員長・森田紀

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