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「ピーマンサブレ」の開発と発売まで

神栖菓子組合

ピーマンサブレ 茨城県菓子工業組合鹿島支部・神栖菓子組合では、神栖市が日本一の作付面積と生産量を誇ることから、ピーマンと神栖市特産の米粉を使用した「ピーマンサブレ」の開発に取り組み、平成27年3月1日に新商品として発売を始めました。

 神栖の菓子組合員が技術を持ち寄り開発した商品ですが、発売までにはたくさんの苦労がありました。そもそもピーマンは青臭くて苦いものです。それを消す為、熱を加えたりしましたが、しんなりとして黒ずんでしまいピーマンのみずみずしさとは程遠いものになってしまいました。試行錯誤の結果、ピーマンをフードプロセッサーで細かくし、さらにジューサーでピューレにしたものを火にかけて砂糖・粉天・ゼラチンを加えてジャムにすることに成功しました。ジャムと神栖産米粉を入れて神栖特産ピーマンサブレの完成です。この商品は、青ピーマンと赤ピーマンの2種類あります。青ピーマンの方は「ピー助」赤ピーマンの方は「ピー子」と名付けてそれぞれのパッケージは神栖の名所の入ったデザインにしました。値段は、1枚85円、1箱10枚入りは1,000円(税別)に決まりました。また画期的なのは、同じ10枚入り(青・赤2種類)の缶詰め商品の開発です。これは、サブレに脱酸素剤を入れて5枚パックにしたものを2袋詰め合わせしたもので、賞味期限が2年という、保存食向きの商品でもあり、日常の販売以外にも販路が広がりそうです。

 商品には「しおり」を入れ、神栖ピーマンの日本一の理由やピーマンの栄養価・効能、青ピーマンと赤ピーマンの違いなどが記載してあります。お菓子にして、好き嫌いされる野菜のピーマンへの理解を深め、食べやすくしていけたらと思います。

 ここまでの開発には、地元「神栖」の農家や製粉メーカーの大きな協力がありできたもので、地域特産品として、神栖市特産品の認定を受けたいと思っています。現在、新商品は神栖市観光協会からの受注も受けており、順調なスタートを切っております。これからの販売目標として、菓子組合加盟店や高速SA、道の駅などでの販売、また菓子イベント等での販売にも力を入れていき、メディア等の活用も視野に入れ、大きくPRをしていきたいと思います。

 茨城県菓子工業組合専務理事・大槻和行

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