お菓子を創るこころ構え
㈲手創りケーキ工房 エンジェル
「㈲手創りケーキ工房エンジェル」
1988年に28歳の時、地元の16坪のテナントで開業致しました。
手狭になり、5年後の2003年に土地を購入し店舗を建設。160坪に90㎡の建物です。
現在、スタッフは製造社員6人販売社員2人パートアルバイトが5人、私を入れて14人で切り盛りしています。
私どものスタッフは全員が接客をします。週替わりで交代です。10年選手のベテランでも未だに店頭に立ちます。当然私も接客します。
クリスマスなどのピーク時には全員接客しています。
これは入社前の面接時から必ず約束している事なんです。
お菓子職人は何の為にお菓子を作るのか!と面接時に問います。
そこで、沢山の方に美味しい!と喜んでもらう為です!と答えられる人材しか採用していません。販売の社員、アルバイト等も一緒で、沢山のお客様を笑顔にしたい!と答えられる人材でなければなりません。
製造スタッフは本来ならば一つでも多くお菓子を作れる製造能力を問うべきでしょう。
それが会社の利益になるからです。でも本当にそれでいいのでしょうか?
面接時に必ず私のお菓子作りのこころ構えを言います。
「お菓子を創る時、必ず大切な人の事を想いながら作っています」と…
どういうこと?みたいな顔をしますね。
家族、恋人、親友には心を込めて綺麗な良いものをあげたい!と思いますよね。
お店にとって一番大切な人は誰ですか?そうです。お客様ですよね。
大切な人のために作ったケーキはお店にとって一番大切なお客様のために心のこもった商品に繋がるのです。そして接客をする中、お客様に接することでお客様の笑顔、感謝の気持ちが頂けるのです。それは菓子職人にとって一番の励みになります。
私自身もそれが励みになり、ここまで頑張れています。
励みがあると長く勤めてももらえます。お客様の声を聴くとモチベーションがあがります。
それはお店の雰囲気もよくなり、お客様にも良い印象になります。
全てはお菓子を創る時のこころ構えが何もかも良い方向に導いてくれているのではないかと思っています。
最後に、これからも大切な人の事を想いながらお菓子創りをして参ります。
広島県菓子工業組合青年部副会長・橘髙庸泰