全菓連青年部 中部ブロック福井大会
菓子博への協力を呼びかけ
第8回全菓連青年部中部ブロック福井大会は、7月19日、福井市福井駅西口再開発ビルハピリンで開催され、約50名の青年部員が参加した。全菓連からは、久村副理事長、福井県菓子工業組合平山理事長、ほか青年部槌谷部長が参加した。
大会では、青年部村中中部ブロック長より「年度当初、どのように地域に貢献できるかをスローガンに、1・担い手の育成。日本の菓子業界は日本の伝統文化である、世界遺産にも登録された和食の担い手の一翼を司っていると自覚を持ち、伝承・継承を受け継がなければならない。2・地域の文化や歴史を発信し、自分たちの故郷をより多くの人に知ってもらう活動をする。3・数十年に一度めぐってくるブロックで開催される菓子博を、青年部として一丸となり成功に導く。この3つを重点課題に掲げました。菓子屋は小さな商いです。我々は、安心安全で確かな商品を作り、そこに文化、歴史、地域の思いを乗せてお客様にお求め頂き、観光客に伝えることで、土産話とともに広く地域を発信していけば、誇れるものを若い世代に伝えることができて、Uターン、Iターンにつながっていくかもしれません。前向きな気持ちを持って日々の仕事に取り組むことが、我々青年部の務めと感じます」、福井県菓子工業組合平山理事長より「福井県は、最近人口80万人を切って、年々減っており、菓子を生業とする者としては厳しいです。観光は良い所がたくさんあります。また、菓子博は三重県、中部ブロックで行われますのでご協力をお願いします」と歓迎の挨拶があった。次に来賓の全菓連久村副理事長より「組合員から『どうしたら、跡を継いでくれるのですか。何か良い方法はありませんか』と聞かれます。『もっと子供とお金を使った遊びをしなさい、休みなら外食に行きなさい。今の子供は計算がしっかりしているので、商売を一生懸命頑張れば、勤め人よりも良い生活ができることを見せてやれ』と答えました。その言葉かどうか、その後息子が跡を継いだと聞きました。若い力で菓子業界をけん引し、中部そして全国の菓子業界が発展していきますように、お力添えをお願いします」、第27回全国菓子大博覧会・三重岡会長より「100年以上の歴史を受け継いた結果が第27回の三重大会で今後も続け、菓子業界の文化を継いでいくことが大事です。菓子博を引き受けた以上、より次の県が手を上げやすい環境を作ってつなげたいと思います」、槌谷青年部部長より「中部ブロックの目標は、あと10ヵ月に迫っている全国菓子大博覧会・三重の成功です。菓子博は、明治44年4月10日に第1回が開催されました。開催の経緯は、明治18年に国が菓子税を課されたことに始まります。これに反発したのが、我々菓子屋の先輩達です。10年かけての撤廃運動が実り、明治29年に廃止されました。これを記念して、明治43年に300余名の菓子業界の仲間が集まり、翌年に第1回の菓子博が開催されました。問題提起の中から生まれた活動を通し、菓子博が生まれたと考えるならば、我々青年部もこれから新しい時代に向けて、何に取り組んでいくべきかを考えて行動をすることが、次の世代の菓子業界を導くための課題と考えています。その思いで菓子博を我々の手で成功に導いて、感動を共有できる大会にしていきたいと考えています」と挨拶があった。その後、岡会長より菓子博についての概要説明、広島県菓子工業組合青年部竹内前会長より、ひろしま菓子博でのブース運営報告があった。
記念講演では、ゲンキー株式会社代表取締役社長藤永賢一氏より「菓子屋におけるランチェスター経営学について」の講演があった。(以後掲載)
懇親会では、村中ブロック長より主催者挨拶の後、福井県菓子工業組合田中副理事長が乾杯の発声を行った。余興として和太鼓集団北の庄による演奏と、二人羽織による早食い競争があった。また、次期ブロック長として愛知県の西野嘉高氏が紹介された。