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全菓連青年部 第8回近畿ブロック大会実施

80名の青年部員が参加

全国菓子工業組合青年部第8回近畿ブロック大会 第8回全国菓子工業組合連合会青年部近畿ブロック大会兵庫大会は、6月6日、ラ・スイート神戸オーシャンズガーデンで開催され約80名の青年部員が参加した。全菓連からは、福岡副理事長、槌谷青年部部長が参加した。

 まず総会が開催され、開会の辞の後、青年部綱領唱和を行った。天野近畿ブロック長より「平成27・28年度の事業がようやく本日をもって終了となります。2年間色々な事がありましたが、皆様のご協力の元無事終了する事が出来ました。近畿ブロックとしては、大阪の3つの単組、兵庫県、京都、滋賀県の青年部が中心となり、様々な活動を行いました。今回の事業の目玉として、国際交流会をベトナムのダナン市ダナン大学で、和菓子と日本の菓子文化を伝える企画をしました。外務省の外郭団体の国際交流基金から補助金を頂くことができ、3日間ですが日本のお菓子を紹介する事が出来ました。現在の日本のお菓子、経済状況から、我々が危惧しているのは人口の減少です。高齢化社会が、我々に影響を及ぼしているのを、一番の問題として考えています。特に、お菓子を作り人に食べていただいて初めてお客様と一緒になれる業界としては、口の数が減る、そして、口の中身が大きく変わるこれからにおいて、いかにして生き残っていくかを考えざるを得ないと思います。こういう時だからこそ、同業者が切磋琢磨して、情報をお客様へ発信し続けないとならないと思います。全菓連青年部の集まりは非常に有意義で、切磋琢磨できる良い材料ではないかと思います。みなさん近畿ブロックを大いに使っていただき、仲間を増やし、より充実した青年部の活動ができるようにご協力をお願いします」と挨拶があった。

松田ブロック長 次に総会の議事が行われた。議事では、代表者会議の決定事項の報告と今期の近畿ブロック長に株式会社あん庵の松田明氏が承認された事が報告された。続いて、規約の改正、監事の承認が行われた。事業計画は中西統括幹事より、予算案は坂上副会計幹事より説明があった。松田ブロック長より、次回の近畿ブロック大会は大阪生菓子青年クラブが担当し、大阪で開催する事が発表され、中島監事より監事講評が行われた。

 引き続き、近畿ブロック大会式典が行われた。式典では、綱領唱和と愛の菓子斉唱の後、松田近畿ブロック長より「近畿ブロックは海外事業で、前回のチェンマイ、今回のダナンへも参加し、大阪以外のメンバーと一緒に事業を行い、横のつながりが広がる事を実感しました。大阪ではじめている、全国和菓子甲子園という大会があり、今年で第8回を迎えます。高校生が和菓子を作る大会で、初めてお菓子を作る高校生がほとんどであり、思っている以上に情熱をもって和菓子を作ってくれます。その姿を見ていると、これからの菓子業界を背負っていく子供たちに参加してもらう、教えていくという意味で、有意義な大会だと過去7年間おこなって肌で感じています。実際にスタッフとして参加してくれたメンバー全員がやってよかったと思っている事業です。参加申し込みは北海道から鹿児島まで幅広く来ていますが、大阪だけにとどめておく事業ではないと、実感で思っていました。今回、槌谷部長も将来に伸ばしていきたいという思いを持っています。和菓子甲子園と名をうっているだけに、ベースは和菓子だが、洋菓子志望の方も出場しています。作るのは和菓子だが、洋菓子を勉強する高校生も勉強の一環として和菓子を学ぶケースもあります。業界全体が発展し、定着して歴史になると確信していますので、皆さんのお力をお借りして、全国に広げていきたいと思っています」と挨拶があった。続いて来賓の紹介の後、全菓連福岡副理事長の挨拶があった。

 青年部槌谷部長より「第9期は天野ブロック長に助けて頂きありがとうございました。第10期は松田ブロック長を輩出して頂き、和菓子甲子園という素晴らしい事業を示されました。お伊勢さん菓子博の初日の菓子配布においては、たくさんのお菓子をお預かりしました。全国から合計約17000個以上のお菓子が集まり、3000人以上にお菓子を配布する事が出来ました。これも近畿ブロックの皆様のお力添えの賜物だと感謝申し上げます。菓子博で中部ブロックはいせわんこパフェを販売し、ほぼ目標に近い数字で終える事が出来ました。もともとは、近畿ブロックが姫路菓子博で初めて青年部としてブースを設けて、城下町パフェを販売され大きい成果を上げられました。それを引き継いでの広島での中四国ブロックの皆様がクリームぜんざいを販売され、更に大きな成果を上げられたことを受けまして、中部ブロックも菓子博でブースを出し、大きな成果を出す事が出来ました。姫路菓子博で近畿ブロックの皆様がブースを持つ努力をしなかったら、このような大きい成果を上げる事が無かった事を考えると、近畿ブロックの皆様が様々な青年部の活動のパイオニアであり、羅針盤の様な役割をしていると敬服するとともに感謝する次第です。全菓連青年部は来年20周年を迎えますが、近畿ブロックの皆様の力強い活動を目標としながら、活動を展開したいと考えていますので、これからも全菓連青年部の中心的な役割として、近畿ブロックの皆様が全国の青年部の仲間を引っ張って頂けますように、心からお願いします」と挨拶の後に、近畿ブロック役員の紹介と各団体の紹介があった。

 続いて、園田学園女子大学名誉教授田辺眞人先生による記念講演、近畿ブロック国際交流活動報告、記念撮影の他、会場内では関連協賛業者展示、銘菓展示会が行われ、会場を変え第2部交流懇親会が行われ、マジックショーも披露された。

近畿ブロック国際交流活動報告 近畿ブロック国際交流活動報告では、大阪半生菓子研究クラブ部長久米氏より「この事業は最初兵庫県立大学の當間先生から天野氏に発案があり、当時の全菓連青年部長兼近畿ブロック長の中島さんが天野実行委員長と一緒に全国に先駆け見本となる海外事業にしようと、経産省から日本文化国際交流事業として認定され2年前にタイ、今回はベトナムダナンへ行きました。今回は初メンバーの京都の上田さんがすばらしい熱い思いで参加していただきました」と紹介のあと活動内容をまとめたDVDの上映があった。

 会場にはベトナム文科省副大臣が視察され、日本人商工会からも支援があり、現地新聞、テレビ局による取材もあった。また、ダナン大学生だけでなく、近隣の中高生、子連れの家族など多数の参加があった。竹本洋平氏による「日本のお菓子の歴史」の講演後に練り切り、落雁、州浜等の和菓子の調理実演実習が行われた。飛び入りも多く、材料をやりくりして行われた。展示試食ブースは、近畿ブロックの各社より多数の試食品の提供があったが、多数の来場者により予定より早くなくなった。多くの来場者は試食後「ありがとう」と日本語でお礼があった。試食のアンケート結果は、良かったが90%、悪かった0%、菓子で日本文化を感じた95%強と概ね好評ではあったが、甘すぎるという感想も多数あった。また、甘くない日本のお茶は好評であった。

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