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奈良のかき氷

氷室神社のいわれから夏に提供店増す

氷室神社 奈良市の東大寺の近く春日野町に氷室神社がある。奈良時代、吉城川上流の春日奥山に造られた氷室(氷の貯蔵庫)に、氷の神を祀ったのが始まりだが、のちに現在地に移築された。現社殿は江戸時代の造営といわれる。

 製氷業者の信仰が篤く、毎年5月1日には献氷祭が催される。その際、神前にはタイやコイを封じ込めた高さ1mの氷柱が奉納される。

 そのいわれもあり、奈良では夏にかき氷を提供する喫茶店、菓子店が増える。甘味を得意とする菓子店では定番の赤、紫シロップをはじめ、あずき、抹茶などを飾りつけたかき氷が提供される。

 奈良県菓子工業組合・野崎充亮